2021 Fiscal Year Research-status Report
An experimental study on the mechanism by which the therapist's interview skills may change the client's behavior
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20K14203
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
村井 佳比子 神戸学院大学, 心理学部, 教授 (40805157)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 反応変動性 / 言語フィードバック / 個体内変動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、教示に「自分の反応を見る」という手続きを含めるか否かによって、個体内に反応変化の差が生じるかどうかを実験的に検証し、カウンセリングの面接技術の中のクライエントの行動変化を促進する重要な要因は何かを明らかにすることである。研究は、第1段階「実験用プログラムの作成と予備実験」、第2段階「実験プログラムによる反応測定」、第3段階「データ分析」、以上3段階で実施する計画となっている。
2021年度は、第2段階の実験用プログラムによる反応測定を実施した。感染症の影響で対面での実験が困難であったため、オンライン実験プログラムを作成し、対面での実験で得られたデータと齟齬がないかどうかを確認したところ、検討の余地はあるものの、一定の信頼できるデータが得られることが確認された(村井, 2022)。これまでの研究は、すべて実験室で測定されており、実験室に来ることができる限られた参加者を対象としている。本研究では、Web上で実施可能な反応変動性を測定する実験プログラムによって収集したデータが有効であることを示し、感染症などの社会的影響があっても、広くデータ収集可能であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
感染症の影響で対面での実験が困難であったため、オンライン実験プログラムを作成し、対面での実験で得られたデータと齟齬がないかどうかを確認する手続きを行ったことにより、2021年度に完了するはずであった反応測定作業が2022年度に繰り越されている。2021年7月に予備実験、11月から本実験を開始し、現在、統制群・フィードバック有群・フィードバック無群、それぞれ50名、合計150名のデータの収集が完了している。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、実験を遠隔で実施する必要が生じたため、現在、データ収集作業を行っている。既に150名のデータ収集が完了しており、今後、データチェックを行い、追加データが必要かどうかを検討したうえで、早急にデータ分析に取り掛かる。7月には分析を完了、2022年度中に結論を得られるよう進める予定である。
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Causes of Carryover |
データを収集作業が一部2022年度に繰り越されたため次年度使用額が生じた。2022年度のデータ収集作業に充当し、作業を完了させる予定である。
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Research Products
(1 results)