2020 Fiscal Year Research-status Report
医療機関を受診していない摂食障害患者と家族の支援ニーズの解明
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20K14209
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
菅原 彩子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 行動医学研究部, 科研費研究員 (50823481)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 摂食障害 / 支援ニーズ / 被援助志向性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、病院を受診していない摂食障害患者や家族の支援ニーズを解明し、受診を促すために必要な情報を発信することである。令和2年度は、摂食障害患者と家族を対象としたWebアンケート調査を実施し、摂食障害患者が医療機関を受診する際に治療や支援に求めるものや、属性による被援助志向性の違いについて検討を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和2年度は、国立精神・神経医療研究センター倫理委員会(承認番号A2019-113)および跡見学園女子大学研究倫理審査委員会((倫教)20-001)にて承認を得た後に、病院を受診していない摂食障害患者や家族の支援ニーズを解明するために、Webアンケート調査を実施した。アンケート調査では、回答者の基本属性、患者の基本属性と通院状況、支援ニーズ、被援助志向性について聴取した。アンケート調査で得られたデータは、現在解析を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度に実施したWebアンケート調査で得られたデータの解析を進める。その後、解析結果を参考に、摂食障害患者が治療や支援を受けることを促すために必要な情報を発信するためパンフレットを作成する予定である。作成したパンフレットは、アンケート調査を通じて摂食障害患者と家族からフィードバックを得た上で改訂を行う。最終的には一般社団法人日本摂食障害協会のホームページでの公開や、紙媒体での配布を通じて、患者、家族が受診するための一助になることを目指す。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、研究の手続き等に変更が生じたため、当初計画していた物品の購入が不要になった。それに伴い、令和2年度分の予算をすべて使用することがなく、翌年度分として請求することとなった。翌年度分として請求した分は、データ解析やパンフレット等の作成にあてる予定である。
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