2021 Fiscal Year Research-status Report
心的トラウマ有するTBI患者に対する心理的回復スキル向上プログラムの有効性の検証
Project/Area Number |
20K14214
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
八木橋 真央 大阪大学, 感染症総合教育研究拠点, 特任助教(常勤) (80801927)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 新型コロナウィルス / 官学連携 / 日本版作成 / 倫理申請 / 研究フィールドの開拓 / 対象リクルート |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度における研究実績について変更点も併せて報告する。2021年度は、研究者の研究機関移籍に伴い、研究の実施と継続に向け、抜本的な変更と準備が必要であった。研究実績と合わせて変更点を記載する。 まずは、新たな研究実施フィールドの開拓である。臨床介入研究実施のため研究フィールドの開拓が必要であり、それに伴い、研究対象者を、心的トラウマを抱える頭部外傷後の患者から、新型コロナウィルス感染症後に心的トラウマを抱える人に変更をした。本研究における介入プログラムは、災害や事故、疾病等、生死にかかわるような体験後の人の心的トラウマの軽減や心的回復スキルを向上することを目的として開発されたものであり、対象を頭部外傷後の患者から新型コロナウィルス感染症後の人とすることは、研究目的の本質から外れることはないと判断した。 対象者リクルートは、大阪府内の複数の市町村と連携し、リクルートを進めることの合意が当事者間で得られた。現在、実施に向けた具体的準備(官学連携のための申請書類等)の作成を鋭意進めている。官学の連携は、対象リクルートのみならず、包括的に、新型コロナウィルス感染症後の心的トラウマを抱える人に対する支援を行う予定であり、具体的工程をもって進めている最中である。 尚、申請当初の研究実施体制に記載した、国立精神神経研究センターと東北大学精神科との連携は、維持され、むしろ研究実施と成果取得のために、より活発に連携し、共同研究とする合意が得られた。 更に2021年度は、対象者を変更したことにより、介入研究において必要な各種文書の邦訳の変更手続きを行った他、多くの変更に伴い、倫理申請を再度行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究者の研究機関移籍に伴い、研究継続と実施のために、研究フィールドの開拓が新たに必要であり、連携機関の開拓と追加、各種調整と準備が再度必要となった。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究実施のためのフィールドの確保するために、大阪府内2市町村との連携に関する合意を当事者間で得ており、2022年上半期中には、提出書類をもって、具体的に進んでいく。 現状における工程表としては、夏までに倫理申請や各種Web実施のためのマテリアル作成が終了し、今秋からリクルートが開始され、年内にも、介入研究が開始される予定である。
|
Causes of Carryover |
研究の準備に充てられたこれまでとは異なり、次年度(2022)は、研究が本格的に開始される。研究開始に伴い、人件費(RA費や謝金)が大きくかかる予定であり、その他、研究に必要な物品(機材やソフトウェア等)、旅費等が必要に応じて使用される。
|