2021 Fiscal Year Research-status Report
肥満症者のセルフマネジメント形成・維持を促す心理支援システムの構築
Project/Area Number |
20K14235
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
大屋 藍子 同志社大学, 心理学部, 准教授 (60781573)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 肥満症 / セルフマネジメント / 心理支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
肥満症の治療の成功は、患者の健康的な食事・定期的な運動といった生活習慣のセルフマネジメントにかかっている。さまざまな心理社会的支援の効果が検討 されてきたが、セルフマネジメントの形成と長期的な維持は困難であることも多く、治療を開始した肥満者の半数が治療を離脱すること(Dalle Grave et al.,2005)、減量に成功した者のうち半数が5年で元の体重に戻ること(Thomas, 1995)がわかっている。 当事者の健康行動を強化するためには,治療者の共感的な対応、的確なアドバイス、減量の成功、家族や知人からの褒め言葉といった様々な関わりが必要である。しかし、実際には、患者のどの行動に対し、いつどういった報酬が必要か、また、それをいつフェイドアウトするか等については明らかでない。 したがって、本研究は、いかなる援助が肥満症者のセルフマネジメントの形成・維持を可能とするかを学術的問いとして設定し、心理支援システムの構築に取り組むものである。本研究は、肥満症者のセルフマネジメントを促進するためのアセスメントシートを開発する。そのために、研究1で少数の肥満症者を対象にセルフマネジメントを促進する心理社会的要因の仮説を立て、研究2で対象者を増やして仮説の検証を行う。そして、研究1・2の結果を元にアセスメントシートを作成し、それが実際に肥満症者のセルフマネジメント形成・維持へ効果があるか研究3にて検証を行うものである。 2021年度は、研究1を実施する予定であった。しかし、2020年から蔓延している新型コロナウィルス感染症の影響により、現在参加者募集を停止している状況である。代わりに、共同研究者との研究に関する打ち合わせの実施と分析手法に関する研究を行ってきた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は、新型コロナウィルスに感染した場合に重症化のリスクがある肥満症患者に対して実施するものである。感染状況が見通せず、対策を検討するのに時間を要しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度に対象者に対してデータ取得を行う。感染状況に応じて、感染予防策を徹底しながら研究計画を遂行する。対面だけではなく、オンラインでのデータ取得も検討する。
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Causes of Carryover |
研究進捗が遅れているため。本年度分析を実施する際に合わせて使用する予定である。
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