2023 Fiscal Year Research-status Report
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20K14254
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
酒多 穂波 中京大学, 心理学部, 任期制講師 (50804548)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 自発的神経活動 / 安静時ネットワーク / 意思決定 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、自発的な脳活動の時間にともなう変化が、どのようにその後の内因的行動の発生に影響を与えるかを明らかにすることである。そのために、内因的行動の実施に先行する脳活動の空間特性および時間特性を検討する必要がある。さらに、行動開始前の自発的な脳活動が増加すると考えられる期間に外部から干渉を与え、その結果行動や脳活動が変化するかどうかについても調べる。本研究では、内因的行動のひとつとして、自分の自由なタイミングで行動を開始する「自己開始運動」を対象とする。また、脳活動の空間特性の検討には空間分解能に優れたfMRI、時間特性の評価には時間分解能に優れた脳波を用いる。今年度は、これまでにおこなった、行動開始前の自発的な脳活動が増加すると考えられる期間に外部から干渉を与える行動実験のデータ分析および結果のまとめをおこなった。また、それらの結果を踏まえ、脳波実験の準備をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
年度内に休業期間があったため。
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Strategy for Future Research Activity |
自己開始運動を開始する前の段階で外部からの感覚刺激を与えた場合の脳活動を計測し、刺激が安静状態の脳活動にもたらす変化の詳細について検討する。
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Causes of Carryover |
休業等のため研究計画の全体的な遅れが生じたことによって、次年度使用額が生じた。翌年度の実験実施にともなう消耗品費や参加者謝金として使用する予定である。
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