2023 Fiscal Year Research-status Report
漢字表記語の読みにおける形態ー音韻間の相互作用メカニズムの解明
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20K14261
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
楠瀬 悠 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 准教授 (50732690)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 同音語数効果 / 音韻親近性効果 / 音韻-形態間の一貫性効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,漢字表記語における形態-音韻間の処理プロセスについて,同音語数の効果の検討,音韻-形態間の一貫性効果の検討,音韻親近性効果の検討,形態隣接語数効果の検討の4つの研究を基に,行動実験と生理指標を同時に測定することで検討することを目的としている。現在までに,これら4つの研究の行動実験を行ってきており,本年度はERP実験を行う予定であったが,勤務校が再度変更になったこと,またERP実験を行う場所が確保できなかったことからERP実験を行うことができず,研究を進めることができなかった。このため,本年度は,ERP実験を実施するためのプログラム作成ならびに行動実験結果や実験刺激の再確認等を行い,翌年度の実施に向けての準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究実績の概要にも示したが,本年度は4つの研究のERP実験を行う予定であった。しかし,勤務する大学の変更に伴い,新たな環境における勤務体制に慣れる必要があったこと,ならびに新たな大学に心理実験室がなかったことによって実験環境が確保できなかったことなどから,実験が実施できなかった。そして,ERP実験を協力してもらう予定であった場所の確保が難しく,ERP実験が実施できなかった。以上の点から,遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
例年同様,本研究で行う語彙判断課題や音読課題などの実験は,ms単位を正確に測定する必要のある反応時間測定実験であるため,応答速度などの問題からオンラインで実施することが難しい。そのため,実際に実験参加者に来てもらい,適切な機材を用いて実験を行うことが必須であるが,今年度は新たな大学での環境整備に時間をかけ実施する予定である。また,4つの研究におけるERP実験がそのまま残されていることから,かなりの時間を要するものと考えられるが,今年度はERP実験を行う環境を他大学にて借りられる予定のため,残されている実験は推進していけるものと考える。
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Causes of Carryover |
2023年度は実験を実施できなかったため,人件費や謝金等は使用していない。またその他の活動は持っている機器やソフトや刺激などを用いた準備であったため,研究費は使用しなかった。以上のことから,昨年度と同様の次年度使用額が発生した。
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