2020 Fiscal Year Annual Research Report
自閉スペクトラム症の学習過程の解明:視知覚学習による検討
Project/Area Number |
20K14263
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
山田 貴志 昭和大学, 医学部, 兼任講師 (10721318)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 自閉スペクトラム症 / 視知覚学習 / 学習の獲得と定着 / 興奮/抑制バランス / 脳可塑性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は自閉スペクトラム症における反復学習の効用を、その神経基盤のメカニズムが良く理解されている視知覚学習を使って調べるものである。自閉スペクトラム症の行動的特徴として、定型発達者と比較し、反復学習が学習の獲得と定着にどのように影響するのかを調べる。また、神経基盤として、近年の健常者を対象とした研究結果から、学習の獲得と定着に応じて、MRスペクトルスコピー法で得られる興奮/抑制バランスが変化することが知られているため、自閉スペクトラム症では学習後の興奮/抑制バランスが定型発達者と比較し、どのように変化するのかを調べる予定である。初年度である2021年度当初の予定は、IRBへの研究申請、視知覚学習課題の設定と自閉スペクトラム症に合わせた課題パラメータの設定と行動実験の施行を予定していた。しかし、新型コロナ感染拡大とそれにともなう非常事態宣言など、対人接触の制限を行う必要があり、被験者の健康を最優先に考え、行動実験を施行することはできなかった。このため、初年度はIRBへの研究申請と承認、視知覚課題の設定と課題作成を行った。また、2021年度もしばらくは、新型コロナ感染拡大の影響により、本実験の施行が滞ることが予想される。したがって、採択期間中に最大限効率良く実験を行うために、2021年度から2022年度途中まで一旦研究中断とする。中断期間中、本研究の共同研究者である、ブラウン大学渡邊武郎教授のもと、本研究に関わる中心技術である、視知覚学習と機能的MRスペクトルスコピー法の撮像、解析方法をブラウン大学にて学ぶこととする。これにより研究再開後、速やかに視知覚学習の行動実験と、MRスペクトルスコピー法によるMRI実験とを行える体制を整え、研究を推進する予定である。
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