2021 Fiscal Year Research-status Report
認知活動活性操作パラダイムによる意味短期記憶保持メカニズムの解明
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20K14271
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
西山 亮二 広島国際大学, 健康科学部, 助教 (10737844)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ワーキングメモリ / シミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き新型コロナウイルス感染症(COVID19)蔓延防止対策のため,実験実施中は窓を開放状態にして換気を行うことができない実験室で実施し,機材の装着時に実験協力者に身体接触が生じる可能性がある全ての実験を中止した.そのため,当初計画していた経頭蓋直流電気刺激法(tDCS: transcranial direct current stimulation)を用いた研究及び,実験室で行うワーキングメモリトレーニング研究を行うことができなかった.これら実験を研究の中心的な課題として計画を立てていた為,研究の進捗に甚大な影響があった. 代替研究として,昨年度と同様にリカレント構造をもつニューラルネットワークモデルを用いたワーキングメモリのシミュレーションをおこなった.結果として,既存の記憶研究で示されている系列位置曲線やエラー勾配などの現象を再現することに成功した.平行して,ワーキングメモリトレーニング研究のために,市販の携帯デバイスで実行可能な実験プログラムを作成している.加えて,記憶課題で用いる素材を作成するために,Twitterに投稿された文章を取得し,それらを,潜在意味解析(Latent Semantic Analysis, LSA)を用い数値化し,さらにWord2vec(word to vector)モデルを利用してポジティブな情報とネガティブな情報の抽出した.現在,上記の研究に加え,中止中の実験室実験を再開すべく,機材の調達と実験プログラムの作成を行なっている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度に引き続き新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)蔓延防止対策のため,狭い実験室で実施し機材の装着時に接触を伴う実験を中止したため.
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Strategy for Future Research Activity |
現在中止中の実験室実験を再開する.コロナによる停滞期間については,研究期間の延長を申請する.
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Causes of Carryover |
コロナ蔓延のため実験機材の購入を控えていたため(翌年度に購入予定)
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