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2023 Fiscal Year Research-status Report

Nonreciprocal electrodynamics in magnetochiral metananoparticles

Research Project

Project/Area Number 20K14380
Research InstitutionKyoto Institute of Technology

Principal Investigator

黒澤 裕之  京都工芸繊維大学, 電気電子工学系, 助教 (20708367)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Keywords磁性 / カイラリティ / メタマテリアル / 磁気カイラル効果 / ナノ粒子
Outline of Annual Research Achievements

昨年度までに磁気カイラル・ナノ粒子を双極子近似した場合の理論構築が完了していたので,理論の妥当性を数値計算により検証した.検証するナノ粒子として,磁性とカイラリティが空間的に一様に分布しているナノ粒子と,磁性ナノ粒子にカイラル物質がコーティングされたコアシェル型ナノ粒子の2つの系について,ナノ粒子に働く電磁気力を有限要素法による数値計算により計算した.磁気カイラル効果による非相反電磁気力を計算するためには,電磁気力の中から相反成分を取り除く必要がある.そのために,ナノ粒子の左右から平面波を入射することで相反成分を相殺し,非相反電磁気力だけがナノ粒子に働くように数値計算配置を設定した.計算された非相反電磁気力は,磁性とカイラリティの反転操作に伴いその極性が反転した.磁性またはカイラリティが存在しない場合には,非相反電磁気力は消失した.この特性は,計算された非相反電磁気力が磁性とカイラリティの反転操作に対して奇であり,磁気カイラル効果に起因していることを示している.また,一様なナノ粒子でもコアシェルナノ粒子でも同様の特性を示しており,どちらの系でも磁気カイラル効果による非相反電磁気力が生じることが分かった.ナノ粒子に働く電磁気力の大きさについては,10^(-32) N/mW程度と極めて微弱であることが分かった.以上の結果は論文にまとめ,執筆が完了している状態である.
この大きさを増強するためには,双極子近似ではなく,Mie共鳴や多重極共鳴を利用することが考えられる.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

数値計算による理論の妥当性の検証に予想以上に時間を費やしてしまったため.

Strategy for Future Research Activity

計算の問題は解決したため,残りの期間でMie共鳴を用いた場合の理論構築を行う.

Causes of Carryover

論文の投稿費用ならびに英文校閲費用を計上していたが,論文投稿が遅れてしまったため,執行することができず,次年度使用額が生じた.論文執筆は完了しているため,次年度に論文投稿費用ならびに英文校閲費用として執行する予定である.

  • Research Products

    (1 results)

All 2024

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 磁性とカイラリティを有するナノ粒子に働く非相反電磁気力の理論2024

    • Author(s)
      黒澤 裕之
    • Organizer
      第71回応用物理学会春季学術講演会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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