2020 Fiscal Year Research-status Report
Utilization of organic materials for fictionalizing android skin
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20K14697
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
石原 尚 大阪大学, 工学研究科, 講師 (90615808)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | アンドロイド / ロボットハンド |
Outline of Annual Research Achievements |
多種の情報機能と,人に似た外観と感触を備えるアンドロイド用皮膚の実現を目指し,皮膚材料内で磁性エラストマと共振回路から構成される触覚センサ機能と共存可能な皮膚変色機能方式の検討と,骨格構造の改良と感性評価を実施した.変色機能については,骨格面に実装する電子素子と,皮膚表面層に混合する変色体,および,電子素子と表面層の間の変色調整層の構成の組み合わせを多数試し,組み合わせによって表面の変色の強度と違和感のバランスが変わることを確認した.また,骨格構造については,先だって実施したアンドロイドハンドの感触についての半構造化インタビューで明らかとなった関節可動域についての違和感を解消するための改良を実施した.この結果,関節可動域についての違和感は解消され,新たに別の違和感をインタビューで拾い上げることができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初想定していた皮膚の変色方式では,所望の変色以外の外観変化も生じることが明らかとなり,所望の変色はそのままに,それ以外の外観変化を抑えるための変色調整層を設ける必要があることが判明した.変色調整層に用いる素材や化学・機械特性を様々に調整したが,トレードオフの解消に苦戦し,時間がかかってしまっている.
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Strategy for Future Research Activity |
当初想定していた皮膚変色方式以外の方式についても技術検証を実施する.また,触覚センサ機能と皮膚変色機能の両立以外の課題である,触覚センサ機能と皮膚変形機能の両立についても取り組む.
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