2020 Fiscal Year Research-status Report
フッ化物ファイバを伝送路とした中赤外ヘテロコア型光ファイバセンサの新規開発
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20K14752
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
合谷 賢治 秋田県立大学, システム科学技術学部, 助教 (40757332)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 中赤外光 / フッ化物ファイバ / ファイバセンサ / ファイバレーザ / ASE光源 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的である、ヘテロコア構造のフッ化物ファイバを試作した。しかし、水分子に対する応答を観察したところ、想定している検出性能が得られず、波長2.8um付近においても低感度であった。そこで、センサ構造を見直して実験を行った。構造を調整したところ、期待するセンサ応答が得られたため、検出実験を前倒しで実施した。実験の結果、気体と液体のどちらも検出・定量可能なセンサであることを確認し、センサ部近傍に感応層や特別な修飾処理を必要としない簡便なセンサデバイスの開発に成功した。また、3um帯光源の開発においては極めて簡素な構成のままで実用性能を満たす光源技術の開発に成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
昨年度の当初は新型コロナウィルスの感染流行もあり、学事業務が2カ月近く後ろ倒しになり、その期間に集中して実験を行えたためである。センサ構造の最適化が順調に実施できたため、センサ性能評価を前倒しで行った。
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Strategy for Future Research Activity |
センサ性能評価の結果を元にセンサ構造の最適化を行う予定である。また加工方法を見直し、より簡便な方法を検証する。方法は実験だけでなく、数値計算を取り入れる予定である。
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Causes of Carryover |
実験の進捗に伴い、前倒し予算請求をしたが、購入品を想定よりも安く購入できたため次年度使用額が生じた。次年度の実験の消耗品の購入に充てる予定である。
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