2020 Fiscal Year Research-status Report
多層ネットワークを用いた都市のイメージ分析に基づくデザインシミュレータの構築
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20K14902
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
木曽 久美子 福井大学, 学術研究院工学系部門, 准教授 (00714007)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 都市のイメージ / 多層ネットワーク / デザイン / スケッチマップ / 地理情報システム |
Outline of Annual Research Achievements |
(調査の実施とデータ整理)まず、多層ネットワーク構築を念頭においた都市のイメージ調査を実施した。具体的には、被験者に、同じ対象地域に対し、主に生活・観光・自然の異なる観点から地図を書いてもらった。 次に、記入してもらった地図上の要素を地理情報システムと連携可能な形で整理した。地域の地図を構成する各フィーチャのIDから描画要素を同定できる形で整理を実施した。 (デザイン行為の整理・モデル化)申請者はこれまで、建築物を広く「人間も含めた建築・都市空間の構成要素間の相互作用に変化を与えること」としてきたが、この定義自体を整理し、研究対象とするデザインの位置づけを明らかにするべく整理を進めている。デザイン行為の整理・モデル化については引き続いて文献調査を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査を複数回実施し、調査結果のデータ整理を進めている。調査・分析に関しては順調に進展している。一方で、デザイン行為のモデル化については、文献収集・調査に予定よりも時間がかかっているが、全体の計画に影響を与えるほどではない。総じて、おおむね順調に進んでいると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
データ整理とデザイン行為の整理・モデル化を同時に進行する。データ整理が完了次第、地理情報システムを用いて要素間の関係性の定量的分析及びモデル化に取り係る予定である。具体的には、計画通り、イメージ構成要素を抽出し、ネットワーク化できる要素を発見する。
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Causes of Carryover |
論文集の提出用に使用額を計上したが、本年度は論文集への提出に至っていないため、次年度使用額が生じている。次年度は論文集を提出し、未使用分を使用予定である。
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