2023 Fiscal Year Annual Research Report
Developing Effective Control and Management Meghods for Utilizing unused Lands with the goal of Compact City
Project/Area Number |
20K14907
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
宋 俊煥 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (00725244)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 低未利用地 / 道路活用 / 公園活用 / エリアマネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、本課題に関連する国外での先進事例であるドイツのハンブルク市とキール市、フレンスブルク市、デンマークのコペンハーゲン市の調査を柱とし、低未利用地の活用に関わるエリアマネジメントの研究、商店街の道路空間の活用、ガソリンスタンドの廃業跡地の活用に関する研究を加え、国内外の現状と課題に関する知見の獲得を目指した。 ドイツ及びデンマークでの現地調査は、8月に9日間行った。ハンブルク市とキール市、フレンスブルク市の都市計画や都市デザイン、交通計画の担当者とのヒアリングを実施するとともに、現地調査を行い、人口減少に対応する都市計画の先進的な取り組みについて、把握することができた。また、ドイツのBID Eimsbuttel Tibarg、BID Altona Waitzstrasse / Baslerplatz等のエリアマネジメント団体へのヒアリングを行い、低未利用地などの活用に対する地元の活動や課題について調査することができた。特にコペンハーゲン市では、まち全体のウォーカブル化に向けて、道路空間の自転車利用への取り組みは盛んであり、現地調査により、市民等の利用行動について調査することができた。 国内の商店街の研究では、衰退傾向が著しいエリアにおける、朝市など商店街内の道路空間における軽トラ活用の特徴と課題を明らかにし、軽トラの運営者と商店街との意識の乖離の問題などが挙げられた。 全国的にEV自動車へのシフトによるガソリンスタンドの廃業が増えている中、その跡地の有効活用のために、山口県内約300箇のガソリンスタンドを対象に、廃業になった場合のその要因分析を行った。また、廃業後の利活用について調査を行っている。 国外の調査では、招聘発表(国交省等)、国内の調査については、日本都市計画学会の査読論文の発表、日本建築学会による口頭発表を行った。
|