2021 Fiscal Year Research-status Report
ゴシック建築におけるトレーサリーを用いたトリフォリウムの基礎的研究
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20K14937
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Research Institution | Kyoto University of the Arts |
Principal Investigator |
嶋崎 礼 京都芸術大学, 芸術学部, 非常勤講師 (80866880)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ゴシック建築 / トリフォリウム / トレーサリー / 建築考古学 / 建設技術 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度に引き続き、今後の調査対象とする予定の建築に関する文献の渉猟を行った。その中で、トレーサリーを含むトリフォリウムを有するフランスのゴシック建築のうち、トロワ大聖堂やモー大聖堂、エヴルー大聖堂、そしてルーアンのサン=マクルー教会堂に技術的に興味深いトリフォリウムがありそうだということが判明した。今後はこれらの建築についてさらに文献調査を進め、現地の資料館等で図面や修復記録を確認するとともに、優先的に調査申請を行っていく。 また、中世建築史から施工や構造まで幅広い分野の専門家と討論を行い、研究の方法論について討議した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響による渡航の困難及び調査希望先の制限により、海外調査ができなかったため、目覚ましい成果が出せなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
文献渉猟をさらに進めていくと同時に、調査実施予定の建築の管理者と交渉を行い、調査の実現に向けて努力する。また、海外の図書館・資料館等での文献調査を行う。
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Causes of Carryover |
2021年度も、2020年度に引き続き新型コロナウイルスの影響が大きく、研究活動に支障があったため未使用額が大きくなった。2022年度は実地調査の実現とともに、未使用額を含めた予算の運用をしていく方針である。
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