2020 Fiscal Year Research-status Report
多価イオンの静電・電磁複合加速による電気推進機の大推力化
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20K14950
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
市原 大輔 名古屋大学, 工学研究科, 助教 (80815803)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 静電・電磁複合加速 / 推力密度 |
Outline of Annual Research Achievements |
発散磁場中でのイオン加速に関して推進剤流束を向上させた際の推力密度を評価した.中心軸上の陰極と同軸上に配した陽極との間に発散磁場を印加し,陽極近傍のみからキセノン推進剤を供給した.測定された推力は静電加速および電磁加速特性を共に満足する静電・電磁複合加速特性を示した.また得られた推力密度は最新の静電加速型電気推進機に対して最大6.3倍に達しており,電磁加速型電気推進機に対しては2.5倍の向上を確認できた.本手法により従来の静電加速型・電磁加速型では達しえない高い推力密度を達成できたことは電気推進機の大推力化に対して大きく貢献できる成果である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19のアウトブレイクによる研究中断期間が長く,当初の予定よりも遅れている.さらに実験装置の移動・改修とその後の復旧作業に時間を要したことも要因である.
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Strategy for Future Research Activity |
感染状況にもよるが,基本的には当初想定した研究項目を進めていく.当初より6か月間の調整期間を設けていたため研究期間内には一定の成果を見込む.
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Causes of Carryover |
COVID-19のアウトブレイクおよび実験装置の移設・改修・復旧作業に伴う実験中断期間が発生しそれに合わせて進捗も遅れたため.当初想定した物品を随時購入予定.
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