2020 Fiscal Year Research-status Report
土木工事現場における咀嚼筋活動と表情変化に着目したマルチモーダル危険検出システム
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20K14991
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
濱崎 峻資 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任助教 (10849003)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 建設現場の安全 / 画像認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
急速に少子高齢化が進む日本において,土木建設工事においても労働力不足,熟練工不足が問題となっている.問題解決のため建設機械の高度化,自動化が進められているが,同時に建設機械と作業員とが共存する環境における安全確保が重要な問題となる 本研究では,作業員の咀嚼筋活動と表情変化を計測することで,作業員のネガティブな情動惹起を検出し,工事現場における危険事象の発生を検出,収集するシステムを構築することを目的としている. 本研究の目的を達成するため,作業員の反応を実際に計測するための計測システムの開発が必要である.本年度実施したのはこのフェーズであり,申請時実施計画における①及び②に該当する研究である.具体的には,市販のヘルメットの改造を行い,表面筋電位計測機器の付与,及び小型シングルボードコンピュータによって制御される小型カメラの取り付けを行った.設計,試作の段階では実際の土木業に携わる研究者との相談を行い,実際に予備実験において目的とした計測が可能であることを確認している. また,これらの開発と並行して,現場環境を用いた検証に関して建設関連企業との交渉を進め,好意的な感触を得ている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請書の計画通り,計測のためのシステム開発に成功した.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,実際の環境を用いた被験者実験を通じ,危険事象に対面した際の人間の表情データの収集,及びシステムの検証を行う予定である.
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Causes of Carryover |
本年度は計測システムを開発するための予算を主に申請していた.しかしながら本研究者の所属する研究室において他予算にて共同で使用可能な設備を購入することができ,物品費を購入する必要がなくなった.
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