2020 Fiscal Year Research-status Report
Study on Flow Rule of Thin Steel Sheet for Advanced Press Forming Simulation
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20K15061
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| Research Institution | Gifu University |
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Principal Investigator |
箱山 智之 岐阜大学, 工学部, 助教 (20799720)
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2020-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | 流動則 / SD効果 / 材料試験 / 材料モデル |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では，軟鋼板を対象に，降伏関数と塑性ポテンシャル関数を実測し，また，供試材の静水圧依存性を測定することで，静水圧依存性と非関連流動則の関係性を調査することを目的としている．
2021年度に降伏関数と塑性ポテンシャル関数を測定するための，単軸引張試験および単軸圧縮試験を行う計画であり，2020年度は単軸圧縮試験で必要な座屈防止用治具の設計と部品加工を行った．本治具設計にあたっては，現在の冷間用圧延薄鋼板の最高強度である1.5GPa級高張力鋼板での圧縮試験も想定し，性能向上を図った．
座屈防止用治具にはひずみの測定のために，ひずみゲージを貼るための穴が空いている．素材の板厚によっては，この穴で座屈が生じる場合があることから，座屈のより一層の抑制を図るため，ひずみの測定のための非接触式ひずみ測定装置を開発し，それに供する計画である．2020年度は，LabVIEWを用いた画像収録とアナログ電圧データ収録を同期式て記録可能なソフトウェアを構築した．また，画像からポイントトラッキングにより，2点間のひずみを求めるソフトウェアを構築した．2つのソフトウェアを組み合わせることにより，リアルタイム型非接触ひずみ測定システムの構築が可能となり，2021年度に実施予定である．
本研究で得られた結果を有限要素解析ソフトウェアに反映させ，それを評価することも目的としており，2020年度は，有限要素解析ソフトウェアに導入するためのユーザーサブルーチンの開発を先行して取り組んだ．ユーザーサブルーチン作成に必要な構成式の立式を行った．
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
治具開発およびひずみ測定システム構築が部分的に完了したものの，全体の完成には至っておらず，当初計画より遅れている．
一方，3年目に実施予定であった，ユーザーサブルーチンの作成を先行して取り組んでおり，構成式の立式まで終了した．
コロナウイルス感染症の影響を受け，進捗が滞っている項目があるものの，研究計画を組み替えることによって，その影響を最小限に抑えており，現時点では，概ね計画通りといえる．
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| Strategy for Future Research Activity |
2020年度と同様，2021年度も研究計画を一部組み替えることで，本研究を滞りなく遂行する計画である．
1. 2020年度に部品加工した，座屈防止用治具の組み立ておよびその動作確認を行う．また，それを用いて，軟鋼板の引張試験および圧縮試験を実施し，その挙動を調査する．
2. 2020年度に構築した，画像と電圧の同期収録システムとひずみ算出システムを組み合わせた，リアルタイムひずみ測定装置を開発する．
3. ユーザーサブルーチンを作成し，その動作確認を行う．1にて計測した材料挙動を元に有限要素解析を先行して実施する．
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| Causes of Carryover |
研究計画の変更によって，2020年度に購入予定であった，座屈防止用治具の機械部品および油圧部品の購入を2021年度に変更する必要が生じたためである．2021年度に本予算は執行予定である．
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