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2022 Fiscal Year Annual Research Report

Functional analysis of nutrient absorption, transport and extrusion in plant epidermal cells

Research Project

Project/Area Number 20K15424
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

反田 直之  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (10816292)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords植物栄養学 / 栄養輸送 / 食害 / シロイヌナズナ / トライコーム / ホウ素 / シミュレーション
Outline of Annual Research Achievements

毛状突起特異的に発現するホウ素輸送体BOR5の役割を明らかにするため、BOR5の毛状突起へのホウ素蓄積への関与について検証を行った。まず毛状突起に蓄積しているホウ素量の絶対定量を行うため、誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)によって測定が可能な量の毛状突起を純度よく単離・回収する手法の検討を行った。検討の結果、シロイヌナズナの葉から毛状突起を元素分析に供することができることが状態で効率的に回収する方法を確立した。確立した手法を用いて、野生型、bor5変異株の毛状突起を収集し、ICP-MSによる元素分析によって毛状突起乾重量当たりのホウ素含量を算出した。その結果、bor5変異株では毛状突起に含まれるホウ素濃度が有意に低下していることが示された。このことから、BOR5が毛状突起へのホウ素蓄積に寄与していることが示された。また、BOR5が毛状突起からの過剰ホウ素の排出に寄与している可能性を検証するため、地上部の毛状突起表面、あるいは内部に存在するホウ素がどの程度外界に溶脱されるのかを、葉を浸潤させた浸潤液中の元素含量を測定することで評価した。ICP-MSによる元素分析の結果、水に葉を浸潤させることで約5~20%のホウ素が葉から溶脱されるが、その程度については野生型とbor5変異株の間で有意な差は見られなかった。すなわち、BOR5が葉からのホウ素の排出に寄与していることを支持する結果は得られなかった。加えて昨年度までに実施した一部の実験の再現性確認を行い、論文原稿の執筆作業を行った。

  • Research Products

    (3 results)

All 2022 Other

All Int'l Joint Research (1 results) Presentation (2 results)

  • [Int'l Joint Research] Cardiff University(英国)

    • Country Name
      UNITED KINGDOM
    • Counterpart Institution
      Cardiff University
  • [Presentation] 植物の食害防御におけるホウ素の役割2022

    • Author(s)
      反田直之、藤原徹
    • Organizer
      日本土壌肥料学会2022年度東京大会
  • [Presentation] ホウ素とその輸送体の組織特異的蓄積の意義2022

    • Author(s)
      反田直之
    • Organizer
      第7回 植物の栄養研究会・第 11 回 AgTech セミナー

URL: 

Published: 2023-12-25  

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