2022 Fiscal Year Research-status Report
How do young farmers design "rurality"?
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20K15616
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
小林 みずき 信州大学, 学術研究院農学系, 助教 (50802823)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 若手農業者 / ワークライフバランス / 農村生活 / 女性農業者 / 農的な暮らし / ライフデザイン / 新規参入者 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年から取り組んでいる課題Ⅲの、ライフデザインにおける農村性に関する調査とともに研究成果の公表に向けた準備を進めた。 若手農業者においては、農業経営において自らが農業および農村で働くことの意義とそれを体現している様子があり、SNSで発信することで経営(=ワーク)デザインを試みている様子を捉えることができる。しかしその一方で、実際の生活面における「ライフデザイン」には至っていない結果となった。農業経営に時間を要すことを理由に、思い描く生活を送れないという課題を抱えて居る様子がうかがえた。特に、30代、40代の女性では子育てを主な忙しさの要因としていた。 長野県における若手農業者の調査において、新規参入者の場合には、農地確保を進めることを念頭に、地域組織の加入数とともに、役職の数を増やしていた。これも生活の忙しさの要因となっていることが明らかとなった。 この結果を踏まえて、当初想定した対象者と並行して、若手移住者や非農家住民の調査を行った。 長野県の共同運営型の農園の調査では、「農」とのかかわりをつくり、暮らしに農を取り込もうとする様子があり、農村という居住空間を活かした生活を送る様子を捉えることができた。そこには都市住民が期待する「田舎暮らし」や、実際には農村での生活としてイメージされる「農の営み」を行うことの障壁も明らかになった。 高知県をはじめ、農村社会との関わりが深い集落活動センターで働く若手Uターン女性に対し、仕事と農村での生活をどのように捉えているのか調査した。非農家である彼女たちから、農村で働き、暮らす魅力において、農業が位置づけられていることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査地を近隣に切り替えて進めてはいるものの、1年目、2年目における新型コロナウイルス感染症による調査の遅れを取り戻すには至っていない。当初計画していた対象者が離農するなど、別の側面からもコロナ禍の影響が生じた。 これらに並行して、予定していた成果の公表も遅れている状態にある。
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Strategy for Future Research Activity |
調査は補足調査の段階にあり、成果の公表に向けた準備段階にある。1年の延長により、2023年度は遅れが生じた調査の補足と成果の公表を計画しており、遅れを取り戻す計画である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの対応を余儀なくされ、研究計画に支障が出たことが影響している。調査計画の修正とともにその後の調査は順調である。 次年度は補足調査(高知県、長野県、北海道)と、研究成果の公表(農業経済学会、村落社会研究学会)を計画している。
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Remarks |
講演会講師:小林みずき「若手女性農業者による職業キャリアの活用と「農村性」の商品化―長野県における6次産業化の事例から―」2022年、日本農業研究所 新聞記事:小林みずき「世帯→個人変わる「兼業」、日本農業新聞、2022年6月25日
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Research Products
(2 results)