2023 Fiscal Year Research-status Report
How do young farmers design "rurality"?
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20K15616
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
小林 みずき 信州大学, 学術研究院農学系, 助教 (50802823)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 若手農業者 / 農村性 / 世代間差 / 食文化 / 農村生活 |
Outline of Annual Research Achievements |
現地調査では北海道と高知県を訪問した。北海道では補足調査として、若手農業者に関してする調査を農政事務所にて実施した。 高知県調査では、若手農業者の農村性のあり方の特徴を捉えるため、世代間差に注目した。安芸芸西地域において50歳代から70歳代の農村女性の活動に参加するとともにインタビュー調査を実施した。農村女性の活動(集会)において提供される料理には、地域の食材を活用するとともに、地域の食文化が反映されていた。どのようにメニューや調理方法が選定されているのかという点から、農村性、地域性が創造されるプロセスについて検討し、同県内の若手農業者による活動との違いが明らかとなった。 研究成果のまとめ、発表に向け、関連する文献調査を進めた。 調査成果の分析については、東京での若手農業者の研究会では長野県の若手農業者の事例を中心に研究成果の報告を行うとともに、東京都内の若手農業者に関する報告者と意見交換を行った。また、成果のとりまとめ方法について、北海道での研究会にて報告と情報共有を実施した。 研究成果の公表・発信として、日本村落研究学会ではこれまでの主要な調査地である長野県、北海道、高知県、岡山県の農業特性と農業者の特徴について整理し、口頭報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
8月に新型コロナウイルスに感染し、9月から予定していた最終段階の補足調査を実施することができなかった。休んだ期間の影響を引きずってしまったことに加え、当初予定していた年度内の学会報告や論文の投稿を断念せざるをえなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度として、補足調査を夏じゅうに実施し、年度内の学会報告と論文の投稿・公表を進め、本調査について完了させる。
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Causes of Carryover |
2023年の8月に新型コロナウイルスへの感染し、9月以降に調査計画をやむを得ず中止したこと、2024年の2月に手術入院するため、その準備期間に調査研究を中断していたことによる。 実施予定だった調査は2024年7月、8月に実施し、年度内の学会にて成果報告の準備も進めている段階であり、使用計画の目途は立っている。
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