2020 Fiscal Year Research-status Report
光合成経路の統合モデル構築およびそれに基づく個葉光合成特性推定手法の開発
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20K15633
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Research Institution | Central Research Institute of Electric Power Industry |
Principal Investigator |
地子 智浩 一般財団法人電力中央研究所, エネルギーイノベーション創発センター, 主任研究員 (60816479)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | クロロフィル蛍光 / 光合成モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
種々の環境でキュウリ葉の純光合成速度を測定し、電子伝達系とカルビン回路の反応速度が中間代謝産物量濃度を介して、相互に影響することを考慮した簡易な光合成モデルを検討した。提案するモデルは純光合成速度実測結果と矛盾しなかったが、複数あるモデル候補のうち、いずれを妥当とするかについては統計的手法の必要性が示唆された。 任意の青色パルス光を照射可能なシステムを構築し、パルス光照射下の葉から放出される蛍光の強度時間変化を比較的高精度で測定可能なシステムを構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り、一定環境で栽培したキュウリ葉の純光合成速度データを蓄積し、クロロフィル蛍光測定システムが完成した。
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り、光強度、二酸化炭素濃度の異なる環境で栽培したキュウリ葉の純光合成速度データを得る。光合成モデル検討においては、統計学に関して情報を収集しモデル構築を検討する。 種々のパルス光下のクロロフィル蛍光測定データを蓄積し、葉の光合成特性を反映するパラメータを検討する。
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