• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2020 Fiscal Year Research-status Report

ロタウイルスの種間伝播動態の解明と農場への病原体侵入リスク指標への応用

Research Project

Project/Area Number 20K15663
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

西山 祥子  岐阜大学, 応用生物科学部, 助教 (90817058)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywordsロタウイルス / 野生動物 / 家畜
Outline of Annual Research Achievements

近年、日本では豚コレラの流行に代表とされるように野生動物由来感染症の農場汚染が大 きな社会問題となっている。これは現行の防疫指針だけでは多様な感染症の農場への流入を 防ぐことは難しいことを示している。そのため、農場への病原体侵入のリスク評価が重要で あり、このための指標が必要とされる。この指標としての条件を備えている因子として、ロ タウイルスを提案したい。ロタウイルスは宿主域が広く、自然界に広く蔓延している。さら に、多くの種間伝播の報告がある。そのため、家畜、野生動物由来ロタウイルスの遺伝子を 時系列的に解析することにより、家畜と接触した野生動物の特定、家畜と野生動物でのウイ ルス伝播の方向性(どちらが感染源か)を推定することが可能となる。本研究では野生動物 学、進化生物学の専門家と共同研究を行い、野生動物と家畜のロタウイルス遺伝子を基に種 間伝播の動態を網羅的に解析し、農場の防疫強化に向けた新規知見を得ることを目的とする。
今年度はロタウイルス感染牛を発見することを目的とした。岐阜県内で11月から12月に採取された51体の牛の糞便からRNA抽出し、VP4タンパク質を標的としたプライマーを用いてRT-PCRを行った。その結果、1検体にのみ偽陽性が認められた。現在、本検体を解析中である。次年度は引き続き牛の検体の解析を続ける予定である。さらに、野生動物の糞便からのロタウイルス遺伝子の検出、ウイルス分離を試みる。
検出された陽性検体を用いて、牛特異的、野生動物特異的に感染するロタウイルス遺伝子の違いを解析する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

妊娠による体調不良。

Strategy for Future Research Activity

野生動物の糞便採集を行う予定である。そして、野生動物に感染しているロタウイルス遺伝子の検出とウイルス分離を行う予定である。また、引き続き牛でのロタウイルス感染を解析する予定である。

Causes of Carryover

ロタウイルスの検出率が予想より、低かった。今年度は検体数を増やす予定。

URL: 

Published: 2021-12-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi