2020 Fiscal Year Annual Research Report
皮質アクチン網と細胞膜間で働く分泌顆粒開口放出の分子機構
Project/Area Number |
20K15742
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
王 昊 群馬大学, 生体調節研究所, 助教 (70775874)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | インスリン / Rab27 / ミオシン / 細胞膜 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者らは、調節性分泌経路で働く単量体GTPase Rab27のエフェクターmelanophilinが、膵β細胞周辺部のインスリン顆粒膜に局在し、malanophilin遺伝子機能欠失変異を有するleadenマウスが、インスリン分泌低下による耐糖能異常を示すことを見出した。単離した膵β細胞にEGFPで蛍光標識したインスリンを発現させ、細胞膜直下の顆粒動態を全反射顕微鏡で観測したところ、leadenマウス細胞においては、あらかじめ細胞膜にドッキングしていた顆粒からの開口放出数は野生型細胞と変わらなかったが、細胞内部から細胞膜直下に現れ、細胞膜への安定的ドッキングを介さずにそのまま膜融合するタイプの開口委放出数が特異的に減少していた。この所見は、melanophilinをノックダウンしたヒト膵β細胞においても認められた。次に申請者は、melanophilinが、これまで知られているRab27a, myosin-Vaのほかに、細胞膜上の膜融合装置syntaxin-4に結合することを見出した。これら分子と結合できない変異型は、野生型melanophilinと異なり、leadenβ細胞におけるインスリン分泌障害を回復させることができなかった。Melanophilinは、他のSNARE蛋白質と結合し、膜融合を引き起こすことができる、開放構造をとるsyntaxin-4とCa2+依存性に結合し、このことが安定的な細胞膜ドッキングを介さずに迅速な開口放出を引き起こす分子機序であることが示唆された。以上は、本年度、米国糖尿病学会が発行するDiabetes誌に掲載された。
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Remarks |
サイト内「研究成果 インスリンの新たな分泌様式の機序解明」
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Exophilin-5 regulates allergic airway inflammation by controlling IL-33-mediated Th2 responses2020
Author(s)
Okunishi K, Wang H, Suzukawa M, Ishizaki R, Kobayashi E, Kihara M, Abe T, Miyazaki J, Horie M, Saito A, Saito H, Nakae S, and Izumi T
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Journal Title
Journal of Clinical Investigation
Volume: 130
Pages: 3919-3935
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] ALK-7: a validated target for the treatment of obesity2020
Author(s)
Yun Bu, Min Zhao, Maureen Fredericks, Marishka Cannell, Yossi Dagon, Connor Emdin, Katsuhide Okunishi, Hao Wang, Dianne Sako, Roselyne Castonguay, Rajasekhar N.V.S. Suragani, Sekar Kathiresan, Asya Grinberg, John Knopf, R. Scott Pearsall, Ravindra Kumar, and Tetsuro Izumi
Organizer
ADA’s 80th Scientific Sessions
Int'l Joint Research
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