2021 Fiscal Year Annual Research Report
代謝関連因子による体細胞リプログラミング誘導機構の解明
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20K15811
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Research Institution | National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition |
Principal Investigator |
山根 惠太郎 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 細胞核輸送ダイナミクスプロジェクト, 特任研究員 (90852062)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 細胞リプログラミング / 細菌感染 / 代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
概要 本研究では、細菌感染後の宿主シュワン細胞がリプログラミングしていると考えられており、その際に発現が大きく変化している遺伝子Xに着目して、細胞リ プログラミングと遺伝子Xとの関連を検討することを目的としている。 これまでに、遺伝子Xは核と細胞質間でシャトリングしていることがわかっているが、その生理学的意義は不明であり、この発現変化や局在変化とリプログラミ ング機構の関連性を調べるため、Xの欠損シュワン細胞を作製し、Xの核移行シグナルに変異を持つコンストラクトを作製し、欠損細胞へと導入した。 前年度、我々は、幹細胞における遺伝子X,Yの欠損細胞の表現型がどのようなものなのか確認するため、マウスES細胞を用いてそれぞれの欠損細胞ならびに両者を欠損し たダブルノックアウト細胞の作製も完了しており、本年、これらの細胞を用いて網羅的解析や分化誘導能の違いをまずはRNA-seqを利用した網羅的解析を実施した。 解析結果の解釈については現在進行している最中であるが、いくつか興味深い遺伝子発現が確認されており、今後の発展につながる期待を持っている。 今後、さらにXが核にのみ発現している細胞と細胞質のみに発現する細胞を作成し、検討していくことで遺伝子Xの細胞内局在が細胞の表現型に及ぼす影響を解析していきたいと考えている。
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