2020 Fiscal Year Research-status Report
孵化腺細胞の進化発生学的研究による新しい進化モデルの提唱-胚葉を越えた機能転移-
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20K15850
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
長澤 竜樹 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (60782828)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 孵化酵素 / 孵化腺細胞 / ゼブラフィッシュ / ツメガエル / 胚葉 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では孵化酵素産生細胞である孵化腺細胞が、如何にして真骨魚類と両生類で異なる胚葉を発生学的起源から分化するようになったのかを明らかにすることを目的としている。この機能転移解明を目的として、孵化腺細胞を欠失する遺伝子ノックアウトゼブラフィッシュ系統を2種作製した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は上記作製系統の表現型解析に続いて、これを用いたトランスクリプトーム解析を予定していた。しかしCOVID-19拡大による影響を受けて、当初の計画通りトランスクリプトーム解析まで行うことができなかった。その一方で、孵化酵素遺伝子を含む遺伝子ファミリーの分子進化について精査し、2報の論文 (公表済み1報、投稿前1報) を執筆するなどの成果も挙げることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
作製した遺伝子改変系統を用いてトランスクリプトーム解析を行う。これにより孵化腺細胞分化に関与する遺伝子を網羅的に抽出する。その後この解析により得られた遺伝子の発現をツメガエルでも精査する。
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Causes of Carryover |
当該年度はCOVID19拡大による影響を受け、特に東京都内に位置する本学では厳しい出向制限が敷かれた。そのため当初の研究計画と大幅な変更を余儀なくされたため、使用額に変更が生じた。
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