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2020 Fiscal Year Research-status Report

ミクログリアヒト化マウスを用いたヒトミクログリアの形態及び機能に関する研究

Research Project

Project/Area Number 20K15899
Research InstitutionUniversity of Yamanashi

Principal Investigator

PARAJULI Bijay  山梨大学, 大学院総合研究部, 特任助教 (00748783)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywordsヒトミクログリア / 移植 / ヒト化マウス
Outline of Annual Research Achievements

中枢神経系の免疫担当細胞として知られているミクログリアは神経活動制御や神経回路再編など、実に多彩で重要な脳機能に深く関与している。また、ミクログリアの機能異常が様々な難治性神経疾患の発症及び増悪に大きく関係する。これらミクログリアの機能は主にマウスミクログリアを用いて明らかにされてきた。しかしマウスミクログリアは、ヒトミクログリアの性質を必ずしも反映してないため、ヒト脳内でのヒトミクログリア機能を理解するには不十分である。ヒトミクログリアの研究は、主にin vitro系で展開されているが、一部の研究はマウス脳内へ直接、ヒトミクログリアを注入した侵襲性の高い方法で作成されたヒト化マウスで行われている。こうして作成されたヒト化マウスでは注入による脳傷害によってミクログリアが活性化し、正常な性質を損なっている可能性がある。それでヒトミクログリアをマウスの脳内に非侵襲的な移植法の開発が急務である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

昨年度は非侵襲的な経鼻移植法を用いてマウスの脳内にヒトミクログリアを移植した「ヒト化マウス」の確立を行なった。CSF1受容体拮抗薬ON/OFFと経鼻移植法を組み合わせた極めてユニークな方法で、マウス脳へ非侵襲的・安定的に移植する方法を見いだした。種々の条件検討により移植条件を確立し、移植後少なくとも二ヶ月間は脳内に定着させる条件及び技術を開発し、基礎情報を蓄積した。また、ヒト化マウスを用いて、移植後の各時点(3, 7, 14, 28日後)におけるヒトミクログリアの形態を解析し、マウス脳内での成熟過程を明らかにした。

Strategy for Future Research Activity

今年度はヒトミクログリアヒト化Thy1-GFPマウス(8週齢)を作出し、ヒトミクログリア-神経細胞連関を解析する。具体的には移植60日後の神経形態を免疫染色法により海馬CA1 錐体細胞、歯状回顆粒細胞の樹状突起の全長、伸長パターンの複雑性とスパイン数を 解析し、神経細胞の形態に対するヒトミクログリアの影響を明らかにする。

Causes of Carryover

作年度ではマウスの脳内に移植したヒトミクログリアの増殖の有無を解析する予定でした。移植したヒトミクログリアの増殖の解析に使用する予定のレーザー共焦点が故障したため時間を要した。今年度は増殖の解析に使用する試薬及び抗体購入に充てる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Patent(Industrial Property Rights) (1 results)

  • [Patent(Industrial Property Rights)] ミクログリア含有中枢神経系内移動剤、及びこれを含む中枢神経系疾患治療薬、並びにミクログリア導入動物、及びその製造方法2021

    • Inventor(s)
      小泉修一、パラジュリ ビージェイ、繁冨英治、篠崎陽一
    • Industrial Property Rights Holder
      山梨大学
    • Industrial Property Rights Type
      特許
    • Industrial Property Number
      特願2020-196642

URL: 

Published: 2021-12-27  

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