2022 Fiscal Year Annual Research Report
医療ビッグデータを用いたオキシカム系薬剤のパーキンソン病進行抑制作用の検証
Project/Area Number |
20K16036
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
笠茂 紗千子 旭川医科大学, 医学部, 助教 (10825227)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | レセプトデータ / 医療ビッグデータ / パーキンソン病 / NSAIDs |
Outline of Annual Research Achievements |
パーキンソン病の発症者数および抗パーキンソン治療薬の処方推移が解析可能な程度に存在すると見込まれたことより、健康保険組合のレセプトデータを本研究のデータソースとして選択していた。 本研究で検討を重ね作成したアルゴリズムにより抽出したパーキンソン病患者において、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の処方率は2005年の42.0%から2019年の50.4%と経年的増加傾向を認めた。主な処方薬剤は、ロキソプロフェン、セレコキシブ、ジクロフェナクナトリウムであったが、本研究のメインであるオキシカム系薬剤の処方症例数は僅か2.4%(81例/3359例)であり、そのパーキンソン病進行抑制作用の検証には十分ではなかった。 そのため、他の薬剤にも焦点を当て、研究期間終了後も網羅的および探索的な解析を展開していく。
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