2021 Fiscal Year Annual Research Report
Integrated analysis of DLBCL with MYC rearrangement
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20K16181
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
宮岡 雅 東海大学, 医学部, 助教 (10724586)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | びまん性大細胞型B細胞リンパ腫 / MYC遺伝子 / AICDA/AID |
Outline of Annual Research Achievements |
MYC転座を有するHigh-grade B-cell lymphoma with MYC/BCL2/BCL6 rearrangementsはDouble hit/triple hit lymphoma(DHL/THL)とも呼ばれ、従来の化学療法に反応せず、極めて予後不良とされてきた。しかし近年、従来の化学療法に反応し予後良好な経過を辿るDHL/THLの症例群が存在することが判明してきた。我々はMYC転座を有するDLBCLの予後予測因子を見出すためにDHL/THLとMYC転座のみを有するDLBCL, NOS(SHL)について、遺伝子発現解析と免疫組織化学的解析を行った。まず、DHL/THL 10例とSHL 9例、計19例についてGene expression profiling(GEP)を解析したところ、免疫グロブリンクラススイッチに関与する遺伝子AICDAの高発現が、DHL/THLの全生存期間における予後不良因子であることが見出された(p=0.048)。一方、SHLではAICDAの高発現は予後不良因子ではなかった(p=0.426)。次に、DHL/THL 22例とSHL 28例計例についてAICDAの産生蛋白質AIDの発現を免疫組織化学的に解析し、予後との関連を解析したところ、AID発現もDHL/THLの全生存期間における予後不良因子であることが確認された(陽性12例、陰性10例;p=0.015)。SHLではAID発現も全生存期間に有意な差を与えなかった(p=0.093)。AICDA/AIDの高発現の有無を初発時に確認することによってDHL/THLの予後を予測することが可能と考えられた。 本研究により、DHL/THLにおける予後不良因子としての新規バイオマーカーを見出すことができた。
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