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2022 Fiscal Year Research-status Report

脈絡叢上皮細胞の輸送体を介した乳酸の脳室内過剰輸送に基づく認知症増悪機序の解明

Research Project

Project/Area Number 20K16193
Research InstitutionKagawa University

Principal Investigator

村上 龍太  香川大学, 医学部, 助教 (40751186)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords認知症 / 乳酸
Outline of Annual Research Achievements

すでに報告した通り、乳酸の輸送が脳内で行われていることについて原著論文にて報告しました。
疫学的に、糖尿病患者に認知症発症が多いことが知られています。また糖尿病では糖の利用が制限されており、乳酸利用は大いに関連します。そのため乳酸と認知症および糖尿病の関連を調べるべく、初年度よりNCNPブレインバンクに切片提供を申請していますが、現在3年目に至るも未だ提供されていません。このため、初期の研究計画は完全に頓挫しました。
ヒト脳でのこれ以上の研究は困難であるため、ある程度脈絡叢組織と似通った性質を持つであろうヒト胎盤およびヒト腎での乳酸受容体・輸送体について研究を開始しました。特に腎臓についてはかなり機能が解明されているので、この既知の臓器と比較することにより脈絡叢組織での乳酸の動き、働きについて類推できるという見込みです。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

主たる目的である「認知症と乳酸の関連」については、胎盤及び腎臓との比較という新たな視点から研究することで、一定の解決策を得られる見込みです。
ヒト脳組織は単施設では限界があることから、NCNPブレインバンクからの提供頼りとしていましたが3年間全く提供されず、こちらについては完全に失策です。以降はNCNPブレインバンクの存在はないものとして研究計画を遂行します。
脈絡叢と多臓器での比較により、間接的に脳内での乳酸の動きや働きについて推察する方向へ研究計画を変更したため、昨年度よりは進捗として改善しましたが、順調であるとは言い難いです。

Strategy for Future Research Activity

昨年ある程度の臓器について実験が終了しました。
画像解析および統計処理、その経過中に追加で必要な画像を得るための再実験などを今後行う予定です。

Causes of Carryover

当初の実験計画を変更し、抗体および試薬の購入費として次年度も確保するために繰り越しました。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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