2022 Fiscal Year Research-status Report
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20K16194
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
黒田 揮志夫 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (10772808)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 肺腺癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
まずは長崎大学の約50症例を用いてHNF4αとTTF-1/Napsin Aの免疫染色を実施した。その結果、TTF-1/Napsin AとHNF4αには排他的な染色関係があることを発見した。また、その中でも10例において、両方の染色が混在している症例があることを発見した。これらには、通常の肺腺癌のなかでもAcinar subtypeのものが多く観察された。それらの周囲にはlepidicのcomponentが含まれないものが多く存在した。 これは、lepidicからacinarに移行するtransformationと、Invasive mucinous adenocarcinomaにtransformationする症例の分子的背景が異なる可能性を示している。 これを受け、lepidic componentからacinarに移行する症例7例のacinarとlepidicの部位(合計14か所)を切り出し、RNA シーケンスを実施し、さらにInvasive mucinous adenocarcinomaとacinar adenocarcinomaが混在する2症例のそれぞれの部位(合計4か所)、およびpureなinvasive mucinous adenocarcinomaの症例2例の合計20部位についてRNAシーケンスを実施した。 しかし、解析データには多い量のアダプターダイマーが含まれており、ライブラリーのピークが低くなってしまっていた。アダプターダイマーの除去など別途必要なステップが生じたため、解析に時間がかかっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
解析データには多い量のアダプターダイマーが含まれており、ライブラリーのピークが低くなってしまっていた。アダプターダイマーの除去など別途必要なステップが生じたため、解析に時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
解析データにおける、多い量のアダプターダイマーが含まれており、ライブラリーのピークが低くなってしまっていた。現在、アダプターダイマーの除去など別途必要なステップを再構築しており、再構築は順調である。6月にはデータが出そろう予定である。
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Causes of Carryover |
学会の延期に伴い旅費の執行がなくなったため。 学会の参加費として旅費に充てる予定。
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