2020 Fiscal Year Research-status Report
スキルス胃癌に対するANGPTL4を標的した新たな治療戦略の開発
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20K16307
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
馬塲 耕一 佐賀大学, 医学部, 助教 (20817233)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ANGPTL4 / 胃癌 / 腹膜播種 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、スキルス胃癌細胞株において、ANGPTL4が腫瘍の悪性度に関与し、腹膜播種形成に寄与しているという、これまでの我々の研究成果に基づいて、ANGPTL4を標的とした新たな胃癌治療法を開発すべく計画した。 ANGPTL4の中和抗体作製を試みているが、現時点で思わしい結果が得られていない。そのため、ANGPTL4の腫瘍増殖効果を確認するため、これまで使用してきたスキルス胃癌細胞株に加え、別のANGPTL4発現胃癌細胞株を用いて、細胞増殖能や播種形成能をANGPTL4をノックダウンすることで検証している段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究でin vitro/vivo研究におけて主要薬剤となるANGPTL4の中和抗体作成に難渋しており、実質、研究が進んでいない。 また、胃癌患者からの血清採取に関しても、例年より胃癌手術件数が減少しており、かつ、患者同意が得られても術前の採取ができていないことも多く、研究が進捗できていない状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
まずはANGPTL4の中和抗体を作製するこのが必要である。中和抗体が完成したら、当初の予定どおり研究を進めていきたい。
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Causes of Carryover |
ANGPTL4中和抗体作製が成功しておらず、次年度へ繰越金が生じた。そのため、昨年度の繰越金と合算して、中和抗体の作製を行い、その購入に充てる。
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