2020 Fiscal Year Research-status Report
腫瘍型糖鎖構造を保持する膜タンパク質に特異的結合する抗体探索と抗体医薬品開発
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20K16322
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐野 雅人 東北大学, 医学系研究科, 学術研究員 (70837020)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | Antibody / EGFR / REMAP法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は申請者が所属する研究室が開発した瘍特異的糖鎖構造を認識する抗体作製法であるCancer-Specific Monoclonal Antibody (CasMab) 法を用い、がんの悪性度や予後不良に影響していると考えられているEpidermal growth factor receptor (EGFR) に対するCasMabの取得の可能性およびそのエピトープの探索を行い、抗体医薬品開発の可能性の検討を目的としている。 R2年度は抗EGFR抗体の取得および我々の研究室が開発したエピトープ解析腫瘍REMAP法解析用プラスミドDNAの取得を行った。 ステージⅣがん患者由来のGlioblastoma細胞株であるLN229にEGFRを発現させたLN229/EGFRをマウスに免疫し、マウス脾臓を用いてハイブリドーマを作製し、複数のAnti-EGFR monoclonal antibody (mAb) を樹立した。 REMAP法はEGFR extracellular regionのアミノ酸配列に5つのアミノ酸配列RIEDLを挿入することで、従来のアラニン置換法により解析できなかった抗体エピトープ解析を可能にする方法である。REMAP法を用いて得られたAnti-EGFR mAbのエピトープ解析に有用であることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
免疫原として作成したLN229/EGFRはマウスに免疫することでAnti-EGFR mAbの作製に成功しており、現在まで200以上のAnti-EGFR mAbを樹立している。作製したmAbからがん特異的抗体はまだ見つかっていないため、Anti-EGFR mAbの樹立は継続して行う必要がある。 REMAP法によるエピトープ解析を行うため、EGFR extracellular regionのアミノ酸配列にRIEDLを挿入した変異体を安定発現させたCHO-K1を作製した。REMAP法が既にエピトープが判明しているAnti-EGFR mAbを用いてエピトープ解析が有用であることの確認、および未知であったAnti-EGFR mAbのエピトープ解析に有用であることを確認した。
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Strategy for Future Research Activity |
EGFRを標的としたCasMab抗体作製のため、引き続きLN229/EGFRを免疫原とし、Anti-EGFR mAbの樹立を継続して行っていく。また、REMAP法がAnti-EGFR mAbに有用であることが確認できたため、EGFR extracellular regionのアミノ酸配列にRIEDLを挿入した変異体を安定発現させたCHO-K1の作製を順次行い、EGFRを標的としたCasMab抗体のエピトープ解析を行っていく。
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Research Products
(4 results)