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2020 Fiscal Year Research-status Report

難治性癌性疼痛に対する新規治療薬開発の為の神経機構解析

Research Project

Project/Area Number 20K16342
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

玉川 崇皓  日本大学, 歯学部, 助教 (40814380)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2022-03-31
Keywords舌癌 / Iba-1 / P2X4 / P2Y6
Outline of Annual Research Achievements

現在、ラット由来扁平上皮癌細胞を培養し、ラット舌に接種した舌癌モデルラットを作成した。その後舌への機械刺激における逃避反射閾値を測定し行動観察を行い、過去の論文の結果と相違ないことを確認した。その後ラットの延髄を摘出し、舌への侵害刺激が投射される三叉神経脊髄路核尾側亜核の免疫染色を行い、舌癌におけるマイクログリアの指標であるIba-1の活性化を確認した。その後マイクログリア上に発現しているであろうP2X4受容体の選択的アンタゴニストを浅麻酔下で髄腔内へ2週間の連続投与を行い、前述の方法と同様に行動観察を行なった。また同様にP2Y6受容体選択的アゴニストを2週間髄腔内に連続投与した逃避反射閾値の測定を行い、舌癌モデルにPBSを髄腔内に連続投与したラットと比べて閾値の上昇を認めたものの有意差が認められなったた。現在ターゲットにしている受容体を介した舌への癌による異常疼痛が生じるメカニズムが正しいことを確認するため、更なるn数を増やすためにモデル作成を行なっているところである。
現在行われている各アンタゴニストの投与による逃避反射閾値の有意な上昇が確認でき次第、免疫染色によるP2X4,P 2Y6受容体の活性化を確認、ウェスタンブロッティング法によるタンパク定量、最終的に電気生理による三叉神経脊髄路核のニューロン解析を行なっていく予定である。予定している実験状況と比べ遅れが生じているため、一層の積極的な実験計画を予定している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナ禍における動物実験室の使用状況の制限がまずあげられる。ヒトに対する感染力はもちろんのこと、実験動物にヒトから感染が及ぶのか、それにより動物飼育室全体の動物が感染し処分しなくてはならなくなるリスクを恐れたためである。これらの安全性が確認できるまでに時間を要したため、大幅な実験計画の遅れが生じた。また、がん細胞培養のためのシャーレ等実験器具の納品の遅滞が生じているため併せて計画の遅れが生じた原因となる。

Strategy for Future Research Activity

まずは上記の受容体を介した疼痛発生の回路が正しいことを確認するため、n数を増やし有意差が生じることを確認する必要がある。現在行われている各アンタゴニストの投与による逃避反射閾値の有意な上昇が確認でき次第、免疫染色によるP2X4,P 2Y6受容体の活性化を確認、ウェスタンブロッティング法による受容体の活性化をタンパク定量により解析すること、また最終的に電気生理による舌機械刺激に対する三叉神経脊髄路核のニューロン解析を行なっていく予定である。

Causes of Carryover

コロナ禍による実験計画の遅れ実験器具の納品の遅滞、参加予定であった学会のweb開催による旅費の相違が生じたため残金が生じた。繰越金と令和3年度助成金を合わせて、残りの動物実験、学会発表、論文作成に使用する予定である。

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Published: 2021-12-27  

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