2022 Fiscal Year Research-status Report
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20K16363
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
真里谷 奨 札幌医科大学, 医学部, 助教 (50836757)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 婦人科がん / 腫瘍免疫 / 人工知能 / 深層学習 / エクソーム解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度においても子宮内膜がんを主体とした解析を実施している。10検体程度の子宮内膜がん術検体に対し、エクソーム解析による遺伝子変異の検出の他、リガンドーム解析によるHLA提示ペプチド群の解析を組み合わせて、免疫学的プロファイルの詳細な解析を継続している。FFPE固定検体についても、深層学習解析を主とした解析系を構築しており、現在は子宮内膜がん関連遺伝子のターゲットパネルシーケンスを実施すべく準備を進めている。本解析により子宮内膜がん遺伝子変異をアノテーションとした人工知能による解析モデルを構築することで、より子宮内膜がんの個別化プロファイルに応じた深層学習による診断治療支援が提供可能になることが期待される。前述の術検体解析と併せて、新規研究シーズの創出も踏まえた解析系を構築することを目標としつつ今後も検討を進めていく。また、昨今ではがんゲノムプロファイリング(CGP)による商業ベースでのパネルシーケンスも広く実施されており、当院でも婦人科がんには既に50例以上の実施がなされている。婦人科腫瘍の予後規定に関与する遺伝子群が大きな括りでpick upできており、またTMBやHRD statusを含めたCGP結果と免疫学的マーカー発現の変化についても考察を行うことで、より多角度からの考察を行う素地としたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
エクソーム解析をはじめとした網羅的解析が求められるアッセイが増えてきたため、研究予算関係上慎重に進めており進展がやや少ない。年度もあるため、論文化等の具体的なアウトプットを目指した計画進行としていきたいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き術検体解析および、FFPE固定検体についてがん免疫プロファイルの解析を行っていく。本年度下半期には論文化を目指したデータのサマライズを進めていく方針である。
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Causes of Carryover |
民間研究費等も併せて取得しており、消耗品費等についてはそちらも含めた充当により研究遂行が可能であったため、幾分差額が生じた。
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