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2020 Fiscal Year Research-status Report

進行胃癌のDIC併発に関連する遺伝子発現異常の網羅的探索研究

Research Project

Project/Area Number 20K16374
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

大内 康太  東北大学, 大学病院, 助教 (50781291)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2022-03-31
Keywords胃癌 / 播種性血管内凝固症候群 / 遺伝子発現異常
Outline of Annual Research Achievements

研究責任者が所属する東北大学病院および共同研究を行う大崎市民病院において本研究の研究計画書を作成し、倫理申請を行い承認された(東北大学大学院医学系研究科倫理委員会受付番号:2020-1-812)。
各施設において、解析対象となり得る進行再発胃癌症例をリストアップし、DIC併発の有無を含めた臨床情報を収集した。本過程において、COVID-19の影響により共同研究施設におけるデータ収集に支障があり、当初の計画に比べ時間を要した。
収集した情報に基づいて、網羅的遺伝子発現解析を行う臨床経過の中でDICを併発した群(15例)と併発しなかった群(15例)とを抽出した。DIC発症症例においては、DICの原因疾患が感染症ではなく腫瘍であると考えられる症例を優先して解析対象とした。
上記症例について検体の切り出しを各施設の病理検査部へ依頼したが、COVID-19対策による在宅勤務等の影響により対応に時間を要し、2021年1月よりマイクロアレイ(Whole Human Genome Oligo Microarray kit: Agilent Technologies社)を用いた網羅的遺伝子発現データの取得を開始した。検体は10年以上前に採取された検体も含まれており、バイオアナライザを用いて抽出されたRNAのQCを行い、マイクロアレイの適否を判断した。
検体準備に想定より時間を要してしまったため、上記と並行して検証試験に用いる候補症例100例(DIC併発あり群:30例、DIC併発なし群:70例)の検討及び臨床情報の収集を開始した。DIC併発群については、マイクロアレイに用いる症例群と同様に、DIC発症の原因と考えられる疾患が感染症ではなく腫瘍の進行である症例を優先して抽出している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

研究実績の概要に記載した通り、COVID-19対策に伴う勤務体制の変更により、東北大学病院および共同研究施設である大崎市民病院における症例データ抽出および解析に用いる検体の準備に時間を要したことが主因である。関連試薬の納期にも遅延が生じたことも理由として挙げられる。

Strategy for Future Research Activity

探索コホート30例における網羅的遺伝子発現データの取得およびパスウェイ解析を2020年度内に完了する予定であったが、2020年度末時点でマイクロアレイによる網羅的遺伝子発現データの取得が進行中であり、データ取得が完了次第パスウェイ解析を進める。
パスウェイ解析により抽出された候補遺伝子群について、検証的後ろ向き観察研究を2021年度に行う予定であったが、2020年度内に候補症例の抽出及び臨床データの収集を並行して進めているため、網羅的遺伝子発現データに基づく候補遺伝子群に対応したプローブの作成が完了次第検証試験も開始可能となる見込みであり、予定していた2021年度内の研究完遂を目指す。

Causes of Carryover

COVID-19対策に伴う研究計画の遅延により、網羅的遺伝子発現解析に用いるデータの取得を今年度中に完遂できなかったため、次年度使用額が生じた。解析に用いる検体は既に受領しているため、次年度においては可及的速やかに残りの網羅的遺伝子発現データの取得を完了し、胃癌のDIC併発に関連する可能性のある候補遺伝子群についての検証的後ろ向き観察研究を行う予定である。なお、検証的後ろ向き観察研究については前倒しで候補症例の抽出および臨床情報の収集を前年度に開始しているため、予定通り2021年度中に研究を完了できる見込みである。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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