2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20K16412
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
谷 総一郎 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (40721022)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | シヌクレインγ |
Outline of Annual Research Achievements |
synuclein-γは、神経フィラメントのひとつで、乳癌特異的遺伝子として1998年に発見され、様々な癌においてsynuclein-γの発現が予後因子として報告されている。一方で、大腸癌の遠隔転移におけるシヌクレインー ガンマの分子生理学的機序については明らかでない。これまでの研究で我々はシヌクレイン ーガンマが癌のリンパ節転移に関与することを見出した。本研究はシヌクレインーガンマに 注目し、癌転移の機序解析とシヌクレインーガンマの分子生物学的意義を解明することを目的とする。シヌクレインーガンマの遺伝子改変細胞株を作成し、シヌクレインーガンマ発現 調節による癌細胞の浸潤能、転移能の変化について解析を予定した。 シヌクレインガンマは神経繊維であり、染色条件をパラフィンセクションを用いて検討した。臨床検体を用いて行った検討ではシヌクレインγ陽性の腫瘍ではT細胞の浸潤が低く、免疫応答に関与している可能性が示唆された。
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