2021 Fiscal Year Research-status Report
新規マスター転写因子ELF3による肺小細胞癌のサブタイプ化とその臨床的意義の解明
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20K16440
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
堀江 真史 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (60732659)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ELF3 / 肺小細胞癌 / マスター転写因子 / 個別化医療 / エピゲノム / ATAC-seq / CUT&Tag |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はCUT&Tagアッセイの実験系の構築を行った。CUT&Tagとは、Cleavage Under Targets and Tagmentationの略で、ChIP-seqよりより簡便、高感度でシーケンスコストを抑えられる近年注目されている実験系である。肺小細胞癌細胞株・DMS53を中心とした数種類の細胞株に対して、ヒストン3種類(プロモーター:H3K4me3, エンハンサー:H3K27ac, リプレッサー:H3K27me3)のCUT&Tagアッセイを行った。pilot的に行っていたChIP-seqのデータから想定されていた通り、ELF3のゲノム領域周辺にH3K4me3とH3K27acのピークがしっかり出現していることが確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
エピゲノム解析実験系のコアとなるATAC-seqとCUT&Tagの安定した実験系の構築が完了した。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度はRNA-seqによるトランスクリプトーム、ATAC-seqとCUT&Tagアッセイによるエピゲノム解析の統合を行い、ELF3による転写制御の全貌を描出する。
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Causes of Carryover |
購入を予定していた物品が納期に間に合わなかったため。
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