2023 Fiscal Year Research-status Report
肺癌に対する放射線療法と免疫療法の有効性の関連解析および最適な治療法の開発
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20K16449
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
坂田 晋也 熊本大学, 病院, 特任助教 (60794451)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 免疫チェックポイント阻害薬 / 末梢血単核球細胞 / 免疫サブセット解析 / ICDマーカー解析 / 放射線治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、放射線療法が宿主免疫に与える影響を網羅的に解析し、肺癌において宿主免疫を活性化するための至適な放射線照射量、および放射線治療後の免疫チェックポイント阻害薬の至適投与タイミングを同定することを目的としている。本研究により、宿主免疫を活性化する至適な放射線照射量および放射線治療に続く免疫チェックポイント阻害剤の至適投与タイミングが同定されれば、新たな放射線治療と免疫チェックポイント阻害剤の併用療法の治療戦略を確立することができ、免疫チェックポイント阻害剤単剤投与では恩恵が得られない患者や、免役チェックポイント阻害剤に薬剤耐性を獲得した患者への治療法開発に貢献す ることができる可能性がある。 当該年度の進捗状況としては、非小細胞肺癌に対する根治照射や緩和照射、定位照射を含む放射線治療症例を対象とした症例集積および治療前後の採血を継続している。現時点で目標症例数には到達していないが、引き続き対象症例の集積を続けている。2024年度中に、集積した症例に対する臨床効果を含めた生存解析や免疫関連有害事象との関連解析を含めた解析を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新規症例数が減少していることに伴い、目標症例数までの集積が得られていない。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、症例の集積を続けていく。新規症例の集積のため、他院からの紹介症例を可能な限り増加させている。 また、症例により予定の採血ポイント通りでの検体採取が出来ていないケースがあり、可能な限り計画通りに検体採取ができるよう留意する。 2024年度中に集積した症例における解析を実施する。
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Causes of Carryover |
現在症例集積中であり、症例集積完了後に解析作業を行う予定であり、解析費用の支出と研究成果発表に係る費用の関係で、次年度使用額が生じました。次年度に解析作業を計画しています。
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