2023 Fiscal Year Research-status Report
Identification of biomarkers for precision medicine in patients with clear cell renal cell carcinoma
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20K16457
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
大杉 治之 関西医科大学, 医学部, 助教 (80826884)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 腎細胞がん / PBRM1 / in situ hybridization |
Outline of Annual Research Achievements |
淡明細胞型腎細胞がんの発生にPBRM1遺伝子がどの様に関わっているのか、またこのマーカーが再発予測や治療効果予測マーカーになり得るのかなどの検討を行った。 淡明細胞型腎細胞がんの組織切片においてPBRM1蛋白の発現低下の傾向や特徴に関しては、発表や報告を行ってきた(H.Ohsugi, Ann Surg Oncol; 28, 2359-2366, 2021.)。 PBRM1の蛋白発現と遺伝子発現に関しては、すでに相関 性があることが示されているが、がん細胞でのRNAレベルにおいてPBRM1の発現低下がどのような機序で起きているかは示されていない。これを明らかにするために、in situにての評価を本年度の目標とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
PBRM1のViewRNAプローブの作成を徳島分子病理研究所に委託し行った。 現在も解析中であるが、実際のヒトの淡明細胞型腎細胞がんの組織検体では、RNAの評価がやや難渋している。 コントロールとの遺伝子発現の比較が、うまくできておらず、引き続きの追加解析が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
in situ hybridizationの条件を見直し、コントロールとの比較をどのように評価するか検討していく。 また、実臨床でも使用可能なことを目標としており、実臨床での検体数を増やして、更なる解析を試みる。
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Causes of Carryover |
コロナの期間があり、研究の進達度が遅れたり、国際学会への参加などの機会がなかったため。 助成金を延長することで、追加検討を行い、また国際学会への参加を予定。
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