2021 Fiscal Year Research-status Report
Th17およびTc17細胞を用いたCAR-T細胞の生存期間延長法の開発
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20K16459
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Research Institution | Research Institute for Clinical Oncology Saitama Cancer Center |
Principal Investigator |
和田 朋子 地方独立行政法人埼玉県立病院機構埼玉県立がんセンター(臨床腫瘍研究所), 臨床腫瘍研究所, 研究員 (10832917)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | CAR-T細胞 / GD2 / CAR-T / Tc17 / Th17 |
Outline of Annual Research Achievements |
CAR-T細胞の生存期間の延長はCAR-T細胞療法における課題の一つとして挙げられる。これまでにCAR-T細胞が長期生存していた際IL-17を産生していたという報告やCAR-T細胞のRoR gammaアゴニストとの併用が生存期間の延長を示したという報告が知られている。このような報告はCAR-T細胞の生存期間の延長という課題に対する解決策となりうることが考えられることから、本研究はIL-17産生T細胞を用いCAR-T細胞を作成することで生存期間を延長させることを目標としている。また様々ながんに発現していることが知られているGD2を抗原とすることで汎用性が高いCAR-T治療を目指している。 マウスCARはMSCVベクターを用いて作成し改変を重ね、細胞表面にCARが発現したのをフローサイトメトリーで確認している。細胞内に4-1BBを組み込んだことから生存期間の延長が期待できる。 マウスにおいてGD2 CAR-T細胞の評価を行う際シンジェニックマウスおよびGD2陽性マウス細胞株を用いて実験を行うが、ヒトGD2 CAR-T細胞の評価も行うためにGD2陽性ヒト細胞株を用いた。作成したGD2 CARに組み込んだ配列と同じ抗GD2抗体はヒト細胞株においてGD2を検出することを確認している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
In vivoでCARの効果の検討を行う予定であったが、使用予定のA/Jの親マウスが出産後に仔マウスを殺してしまう傾向が著しく高い。現在はA/Jマウスと同時期に交配・出産した別系統のマウスにA/J仔マウスを一緒に育てさせることで、A/J仔マウスの死亡率が少しずつ改善してきている。
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Strategy for Future Research Activity |
A/Jの仔マウスは引き続き他の系統の親マウスに育てさせ繁殖に繋げる。
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Causes of Carryover |
現在、研究はやや遅れて進捗している。遅れている分の研究を実施するために翌年度分として請求する。
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