2021 Fiscal Year Research-status Report
副腎由来代謝産物に着目した新規骨粗鬆症診断バイオマーカーの確立
Project/Area Number |
20K16525
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
馬越 真希 九州大学, 医学研究院, 特別研究員(RPD) (20789672)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 副腎由来ホルモン / 骨粗鬆症 / ステロイドミクス / メタボローム |
Outline of Annual Research Achievements |
以下の項目について検討を行った。(1)生理的条件下における副腎由来ホルモンの変動が骨粗鬆症やサルコペニアの進展に影響を与えるか否かを明らかにするため、健常人を対象とした副腎アンドロゲンに関連する遺伝子多型を用いたメンデルランダム化研究を実施した。 (2) 生理的条件下における副腎由来ホルモンの変動がサルコペニアの進展に影響を与えるか否かを明らかにするため、健常人を対象としたコルチゾールに関連する遺伝子多型を用いたメンデルランダム化研究を実施した。(1)では、生理的濃度の副腎アンドロゲンの変動は、主に骨量を増加させることによって脆弱性骨折を抑制すると考えられ、加齢性骨粗鬆症に対する保護的役割が明らかとなった。一方で(2)では、生理的濃度のコルチゾール濃度の変動は、サルコペニアの進展に影響することが明らかとなった。したがって、ホルモンの病的過剰状態のみならず、加齢や慢性ストレスのような生理的変動下における副腎由来ホルモンの多寡が骨粗鬆症の進展に影響している可能性がある。さらに、副腎由来ホルモン中間代謝産物を含めた網羅的ステロイドミクス解析によって、副腎由来ホルモンにおける個人差を見出している。今後、機械学習を用いた特徴量選択に基づいて骨粗鬆症のサロゲート指標となり得る副腎由来ホルモンの同定を試み、新規骨粗鬆症診断モデルの開発を進めていく。副腎由来ホルモンの不均衡は骨粗鬆症のみならず多くの加齢性疾患に関連するため、本研究の発展によって、加齢を標的とした包括的治療戦略の手がかりが得られる可能性があると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
生理的条件下における副腎由来ホルモンの役割について検討することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
ステロイドミクス解析を用いて、副腎由来ホルモンの網羅的な評価を実施する。機械学習により新規骨粗鬆症診断モデルを作成する。
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Causes of Carryover |
外部発注していたシークエンス費用の納品が次年度に繰り越されたため、次年度使用額が発生しました。主にステロイドミクス解析の物品費、RNA-seq解析の受託費用に使用予定です。
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Research Products
(3 results)