2020 Fiscal Year Research-status Report
Deciphering the aging mechanism directed by exosomes in the adult progeria Werner syndrome
Project/Area Number |
20K16542
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
加藤 尚也 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (90841974)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | ウェルナー症候群 / iPS細胞 / 早老症 / 老化 / 間葉系幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
遺伝性早老症ウェルナー症候群は、一般的なヒトの老化に見られるような症状(白内障、糖尿病、悪性腫瘍など)を若年で呈する一方、間葉系組織を中心とした臓器に、一般老化では見られないような特有の症状(難治性皮膚潰瘍、肉腫など)を呈するが、その原因は明らかではない。本研究では、患者を苦しめる主要な要因の一つである難治性皮膚潰瘍に焦点を当て、老化関連エクソソームとの関連について研究を進める。我々は、これまでに8名のWS患者由来体細胞に山中4因子を導入し、iPS細胞を樹立し、間葉系幹細胞(MSC)へと分化しており、以下の予備的データを得ている。 1.健常MSCに比して、WS-MSCは早期老化徴候を示す 2.健常およびWS-MSCを、糖尿病SCIDマウスの皮膚潰瘍に皮下移植すると、健常MSCに比して、WS-MSCでは治癒促進効果が低下している 3.WS-MSCでは老化関連miRNAが有意に高発現している 4.WS患者のエクソソームには老化関連miRNAが有意に高発現している 今後はこれらの知見を更に発展させ、病態解明、治療開発へと結びつけていきたい。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
MSCとその液性因子がもたらす治癒効果について動物実験レベルで確認済みであり、その背景因子も同定しつつあるため。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在行っている解析を更に深化させ、国際誌に発表する。
|
Research Products
(1 results)