2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of microRNA diagnostic markers for autoimmune gastritis (type A gastritis)
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20K16549
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
西山 典子 香川大学, 医学部附属病院, 医員 (50613410)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ガストリン / 自己免疫性胃炎 / 白点 |
Outline of Annual Research Achievements |
H.pylori陰性AIGへ、各上部内視鏡を行い、前庭部非萎縮粘膜より1か所、体部萎縮粘膜より1か所生検を行った。現在、各組織に対し、miRNAの網羅的解析を行い、前庭部、体部で特異的なmiRNAの検出を行い検討している。さらに非萎縮粘膜に生じた制酸剤関連胃症の一つである白点における解析を追加検討行った。当院にて内視鏡を施行した全患者270例を対象とした。内白点ありは33例と白点は全症例中、12%に認めた。さらに、制酸剤の有無による白点の発現率を検討致した。全270例中、制酸剤あり112例、内白点ありは31例、27%。制酸剤なし158例、内白点ありは2例、1.2%であった。白点は、制酸剤あり群にて、出現率が多い結果となった。次に、制酸剤別での白点の発現率を検討した。制酸剤あり中、P-CAB症例は31例、内10mgが14例、20mgが17例、白点発現率は10mgで9例、64%、20mgでは12例70%であった。PPIに関しては、81例中、10例と、白点発現率は12%と少ない結果でした。制酸剤内服症例112例中、同意取得可能であった74例を対象に、白点あり31例、なし43例にて、その背景因子を検討致した。白点は、有意差を持って、Hp抗体10未満、ガストリン高値、P-CAB内服例に多い結果となった。P-CABと、ガストリンのどちらが果たして白点に強く関与しているのかを検討するため、P-CAB 26症例中、白点Aあり21例、なし5例にて背景因子を検討致しました。P-ACB内服症例の検討では、白点陽性症例では、優位差をもってガストリンが高値となった。白点の病理を、白点あり33例中、生検可能14症例で検討致した。生検施行14例中、6例、42%にINDを伴う腺管拡張を認めた。 拡張腺管内面は、粘膜表面側は腺窩上皮から、深部は壁細胞を主体に構成されていた。
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