2022 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of genetic modifiers for the onset of Alexander disease
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20K16582
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
安田 怜 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00827305)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アレキサンダー病 / ゲノムワイド関連研究 / 修飾因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】アレキサンダー病はGFAP遺伝子変異による極めて希少な遺伝性神経変性疾患である。遺伝子変異から発症に至るメカニズムは不明であり、治療は対症療法にとどまっているため、病態の進行抑制、改善につながる治療法の開発が待たれている。本研究ではアレキサンダー病発症に関与する遺伝的修飾因子を同定することを目的とする。 【方法】患者(症例群)と健常者(対照群)について、DNAマイクロアレイにより一塩基多型(SNP: single nucleotide polymorphism)データを取得し、ゲノムワイド関連研究(GWAS: genome-wide association study)を行う。 【結果】DNAマイクロアレイ(Infinium Asian Screening Array)を用いて、アレキサンダー病79例、対照群738例のSNPデータを取得し、GWASによりアレキサンダー病発症とゲノムワイドレベルで有意に関連している2つの遺伝子座位を特定した。 【考察】GWASで有意な関連を示した遺伝子座位はアレキサンダー病発症のメカニズムに関連している可能性がある。今後はエキソーム解析やターゲットリシーケンスにより、機能的バリアントの探索が必要である。発症に関与する遺伝子やバリアントが同定されれば、発症メカニズムの解明や、新規治療ターゲットの同定につながるものと考えられる。
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