2022 Fiscal Year Annual Research Report
Intrinsic brain activities to predict post-operative brain function: wide-band electrocorticographic study
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20K16601
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
音成 秀一郎 広島大学, 病院(医), 助教 (70847996)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 脳機能マッピング / 運動準備電位 / ERS / ERD |
Outline of Annual Research Achievements |
てんかん焦点切除術の術前精査として硬膜化電極を留置された症例について、広帯域脳波を用いた脳機能マッピングの精度を評価した。マッピング精度については、関連学会にて結果報告を行なった。一方で他施設共同研究による症例の蓄積については継続して呼びかけていく予定があり、特に、術後脳機能温存のための限界値の探索のためには、術後の脳機能障害が出現した症例とそうでない症例の比較検討が必要なため、症例の蓄積を要する。しかし術後機能障害は存在したとしても不均一であるため、一定数以上の症例が必要とされ、今後の課題である。これまでの研究結果として主な知見は1)低周波活動としてのbereitschaftspotential(BP)や,10Hzや40Hz、>100Hzの帯域での事象関連同期・脱同期が機能同定に有用。2)運動関連皮質活動は周波数帯域毎に脳機能同定における特性があり、具体的にはearly BP,late BP,motor potential (MP)などの低周波帯の中ではearly BPが機能同定の感度が高く,late BPやMPは特異度が高いこと。3)一方の高周波では>100Hzの律動が一次運動野の,40-80Hzのlow gammaが前頭葉外側皮質の補足運動野の同定に有用だったこと、を示した。なお、またBPやMPの低周波帯と40-80Hz程度の高周波帯は相互に同期あるいは非同期するため,周波数間の結合性の検証で随意運動に関わる前頭葉内側皮質活動の生理学的基盤の解明に貢献する可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)