2020 Fiscal Year Research-status Report
Correlation between H. pylori and autism spectrum disease by intestinal microbiota
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20K16670
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
垣内 俊彦 佐賀大学, 医学部, 助教 (50737864)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 自閉スペクトラム症 / ヘリコバクター・ピロリ菌 / 腸内細菌叢 / サイトカインプロファイル / フリーラジカル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、自閉症スペクトラム症の原因は未だ正確な起因要素はほとんど何も明らかにされていないなかで、ヘリコバクター・ピロリ菌が自閉症スペクトラム症に対してどのように関与するか、否かについて腸内細菌叢、サイトカイン、フリーラジカル、バクテリオファージ等を測定し、その結果その関連性や病態の修飾因子を解明し、自閉症スペクトラム症の新たな治療法の確立、さらには自閉症予防をも視野に入れた研究内容である。 まずは、ピロリ菌と自閉スペクトラム症の疫学的研究を進めていくなかで、自閉症患者ではピロリ菌感染率が有意に高いことを確認した。また、腸内細菌叢解析では、ピロリ菌感染症にでは、非感染者と比較して多様性が高いことが判明した。いずれの研究も英文論文を作成し、現在投稿中である。 今後は、自閉症患者と健常者、ピロリ菌感染者と非感染者において、腸内細菌叢、サイトカイン、フリーラジカルプロファイルを測定していく方針である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19感染の拡大により、共同研究者との打ち合わせを十分に進めることができなかった。研究対象となる患者の病院受診控え等から研究参加へのリクルートを思うように進めることが困難であった。また、フリーラジカル測定を予定していた技術協力者が退職され、測定を行うことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
共同研究者との打ち合わせをWeb会議にて行う手段を確立し得たので、今後はWeb会議で研究を推進していく。現時点で、COVID-19感染拡大中であるが、患者の病院受診は感染予防の徹底の元に行われており、多くの患者に研究に参加いただくように共同研究者への協力要請を実施していく予定である。また、フリーラジカル測定に関しては、研究代表者自らが測定技術を習得し得たので、今後は測定可能となる予定である。
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Causes of Carryover |
今年度は、研究対象者のリクルートが思うように進まず、腸内細菌叢解析のための検体回収が進められなかった。次年度は研究対象者のリクルートを充実させ、血清を用いたサイトカインプロファイル解析とフリーラジカル解析を先行して実施する。腸内細菌叢解析は検体を保存し、ある程度検体数を確保した後に遺伝子抽出を行う予定とする。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Effect of probiotics during vonoprazan-containing triple therapy on gut microbiota in Helicobacter pylori infection: A randomized controlled trial2020
Author(s)
Kakiuchi T, Mizoe A, Yamamoto K, Imamura I, Hashiguchi K, Kawakubo H, Yamaguchi D, Fujioka Y, Nakayama A, Okuda M, Matsuo M
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Journal Title
Helicobacter
Volume: 25
Pages: e12690
DOI
Peer Reviewed
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