2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
20K16683
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Research Institution | Neuropsychiatric Research Institute |
Principal Investigator |
谷岡 洸介 公益財団法人神経研究所, 研究部, 研究員 (10866859)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | スイスナルコレプシースケール / ウラリーナナルコレプシースケール / reliablirity / varidity / 日中の眠気 / 過眠症 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度の研究目標は、1)睡眠専門医療機関受診中のナルコレプシー患者と正常者に日本語版 ナルコレプシー質問紙 を行い、その有用性を検討するとともに感度・特異度を算出することであった。本年度は、研究計画の通り、Web調査に用いるthe Swiss Narcolepsy Scaleとthe Ullanlinna Narcolepsy Scaleを原案者の許可を得た上で日本語訳し、睡眠専門医療機関受診した過眠症状を主訴とする患者にそれらへの回答を求めた。2021年4月30日現在、合計150名分の回答を得ており、睡眠生理検査(終夜睡眠ポリグラフ検査及び睡眠潜時反復検査)の結果、ナルコレプシー患者数は33名(タイプ1:27名、タイプ2:6名)であった。その他の内訳としては、特発性過眠症:25名、閉塞性無呼吸症候群:15名、中枢性無呼吸症候群:8名、睡眠不足症候群:39名、周期性四肢運動障害:4名、レストレスレッグズ症候群:2名、交代勤務障害:1名、睡眠関連摂食障害:1名、その他:22名であった。最低目標ナルコレプシー患者数は60名であるため、引き続き研究を継続する。研究の遅れを取り戻すために、すでにナルコレプシーと診断されている患者も本研究に加える。これにより2021年8月中には目標患者数を達成できる見込みで、目標回答数が集まり次第、それらの信頼性及び妥当性を検証予定である。2021年中にはWeb調査にてナルコレプシーの大規模疫学調査を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスパンデミックにより患者の受診控えがあり、目標数達成が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年4月現在、1週間辺り約15-20名の新規回答者を得ている。この内、ナルコレプシー患者は約2名であるため、目標数達成に15週要すると推察している。すでにナルコレプシーと診断されている患者50名にも本質問紙への回答を求めることにしたため、より迅速に目標回答数以上の回答を得られると推察している。目標数が集まり次第、解析に移る予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスパンデミックにより研究の遅れが生じ、研究発表もできず旅費を使うことがなかった。また同理由により、データ入力の人を雇えなかったため、年次度使用額が「0」よりも大きくなった。本年度はデータ入力に伴う人件費、発表のための旅費などを計上予定である。
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