2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of advanced quantitative MRI of placental invasion
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20K16687
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 友美 東北大学, 大学病院, 助教 (80746149)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 定量MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
当院では、当該年度4月から新しい3T-MRI装置の運用開始となった。妊婦の骨盤部MRIを撮像する際に用いていた従来の3T-MRI装置よりも、本装置で撮像した画像は高画質であり、胎動によるモーションアーチファクトも軽減できることが確認できた。従来装置で妊婦の骨盤部MRIを撮像する際に問題となっていた、信号ムラも診断上問題にならない程度になり、画質が安定した。結果として、3T-MRI装置で妊婦の骨盤部MRIを撮像する場合には、全例で新しい装置で撮像する方針となった。本研究を新しい装置で行うことに支障がないことが確認できた。 心臓血管放射線分野を専門とする研究協力者の協力を仰ぎ、新しい装置での骨盤用のT1 mappingの設定を行った。同研究協力者は年度途中で、他施設に移動したが、移動先の施設でも同装置を所有しており、多施設研究の可能性が広がった。 Modified Look-Locker Inversion Recovery(MOLLI法)でのT1 mappingでは、任意の1断面(2次元)の定量値を得られる。当初はMOLLI法での撮像を行う予定であったが、3D-volumetric interpolated breath-hold sequence(VIBE)を用いたT1 mappingでは、3次元的な定量値を取得でき、骨盤でも撮像可能と考えられた。胎盤のT1値の定量においては、後者がより有用である可能性も考えられたため、新しい3T-MRI装置でも撮像できるよう、試用のプロトコールを設定した。2者の撮像方法で異なる定量値が観測される可能性があるため、ファントムでの検証が必要であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ感染拡大のため、当初想定していたよりも研究協力者との交流が限定的となり、頻回の意見交換やMRI装置の細かな設定変更が難しくなったため。
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Strategy for Future Research Activity |
オンラインを中心に、研究協力者と定期的な交流を図り、研究を円滑に進めていく。
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Causes of Carryover |
研究の進捗の遅延により、購入していない物品があったため。 次年度は当該年度に購入予定であった、デスクトップ型のPCを購入する予定である。
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