2021 Fiscal Year Research-status Report
胸部放射線治療中の腫瘍縮小および体内変化により変動する心臓被曝線量評価の研究
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20K16688
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高橋 紀善 東北大学, 大学病院, 助教 (40791702)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 食道癌 / 放射線化学療法 / 心臓被曝線量 / Adaptive radiotherapy / MRI-guided radiotherapy / MRライナック / MR Linac |
Outline of Annual Research Achievements |
今回の研究は食道癌患者の心臓被ばく線量を評価するための研究であり、MRIを搭載した放射線治療装置である1.5テスラのMRライナックによる画像取得を予定している。1.5テスラのMRライナックは国内で導入している施設はまだ少ない現状となっている。昨年・一昨年とコロナウイルスの影響で海外から専門技師の入国が難しい状況が続いていた。そのため、本来では2020年ごろに搬入が進む予定であったが、当初よりも東北大学でのMRライナックの導入が遅くなっていた。2021年の後半にはなんとか装置の搬入を行うことが可能となり、また海外からも隔離期間を置くことで技術者が入国することが可能となったため、搬入工事を進めることが可能となった。その後、装置の検証等を行い、2022年2月28日から東北大学病院でMRライナックの臨床稼働を始めることが可能となった。MRライナックの実臨床での稼働がはじまったため、それを受け、本研究も進めることができるようになった。2022年3月に東北大学倫理委員会で本研究の倫理審査を行った。2022年4月に東北大学の倫理委員会より許可がおりたため、2022年5月より症例集積をおこなっていく予定である。 これまで本研究がMRライナックの工事の遅れのために研究開始が遅くなってしまったため、2022年5月より急いで症例集積を行い、研究の遅れを取り戻すことができるように努力していきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今回の研究は放射線治療中の心臓被ばく線量の評価のために、放射線治療中にMRIを撮影する。このMRI画像は通常のMRI装置ではなく、放射線治療の用いられるMRライナックと呼ばれる最新の放射線治療装置で撮影する研究となっている。当初は2020年に東北大学にMRライナックが導入される予定であったが、コロナウイルスパンデミックの影響で海外から技術者が来日することができないなどの利用により搬入が遅れてしまった。2021年秋から搬入工事が始まり、2022年2月28日から臨床稼働が始まっているため、東北大学の倫理委員会の申請が通り次第症例集積を始めていく予定となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年2月28日からMRライナックの臨床稼働が始まっており、2022年3月の東北大学倫理委員会にて本研究の倫理審査が行われた。 東北大学の倫理審査の結果がで次第、症例集積を行っていく予定となっている。
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Causes of Carryover |
本格的な症例集積が本年から開始することとなり、研究の進行が遅れているため。
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