2023 Fiscal Year Annual Research Report
低線量X線透視動画を用いた肺換気・血流イメージングシステムの開発
Project/Area Number |
20K16709
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
山本 浩大郎 帝京大学, 医学部, 助手 (40847729)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 画像診断 / 透視 / 動態解析 / 肺血流 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は肺塞栓症の診断におけるRadwispの有用性を評価するための前向き研究の実施を開始した。肺塞栓症に対する前向き研究は移動のリスクを孕んでいるため倫理審査委員会の承認を得ることに時間を要してしまい、年度後半からの実施になってしまった。対象予定症例は10例を計画しており、記載時点で4例で画像を収集している。現在作成している画像からは肺動脈血流の欠失を指摘しうる画像ができており、10例の集積の後、2名の評価者に基づき診断性能の評価を実施いただく予定である。 初年度から約2年ほどCOVID-19の影響により特に肺機能検査の実施が困難を極めたため肺機能とRadwispとの関連の評価を実施することが難しかったため健常者ボランティアにおける撮影条件の検討を行った。論文発表などにはいたらないものの、これにより当院に備えられている透視装置での適切な撮影条件を検討することができ、最終年度の研究実施につながっている。特に肺血流評価に関しては、自由呼吸下でも評価は可能であるが、息止め画像の方が評価に有用であることがわかった。また、撮像条件においても管電圧50-60kV程度での撮像が肺動脈影の変化がわかりやすく、解析画像作成に有用であることがわかった。 当初の目標の一つであった肺機能との関連に関しては肋骨の影響や体位の影響などまだかなり検討を要することが多く、当院で評価することは困難と判断した。肺血流に主眼をおいて研究実施に取り組み、まだ予定症例数に到達していないが、到達後は様々な方向からの解析を行い、論文化を行う予定である。
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